【レペゼン地球】新メンバーは妹系DJ No.2

△_福岡へ！ ページ23

「福岡…？」


社長から福岡でイベントがあることを告げられた。一人不安そうに小さく呟くAの横にすっと脇が座った。



社長「お世話になってた人からの頼みなんよ…。でもAは行きたくなかったら行かんでいいけん、俺らだけでもいい。」


「お仕事だったらそんなわけにはいかない。行くよ。」



地元の友達や実家が福岡にあるメンバーとは違って、同郷といえど家族も友人も頼れる人も誰もいなくて、なおかつ元カレは出所している。Aを福岡に連れて行くのは社長としても避けたかった。


社長「かと言ってA残していくわけにもいかん…、1泊するだけだし、ホテルもとるけん。大丈夫よ。」


脇「俺たちもおる。」


銀太「一人にはせんよ。」


ふぉい「久しぶりに地元のラーメン食いたい！」


まる「あー、あそこ！いいね。Aも行こう？」


「うん！いく！」



明らかに空元気なAを見てるのが辛いと感じたメンバーだった。断れないオファーなことに憤りを抱いていた。

まるから全員にAが疲れていて様子がおかしいことは伝えられた。


Aはソロデビュー時に過労で倒れたことがあったのでメンバーはただ心配していた。



まる「な、約束して。絶対に無理しないって。」


「…ん。大丈夫よ。」



心許ないAの大丈夫。もうそれ以上はなにも言えなかった。

1泊2日なので荷物は少なめで荷造りもすぐに済んだ。でもAの表情は晴れないままだった。

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