【レペゼン地球】新メンバーは妹系DJ No.2

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普段のAからは想像がつかないが、大きい音や怒鳴り声が苦手なA。時々、動けなくなるときがあるのを脇は知っていた。きっと元カレを思い出すのであろう。



「…終わらん。いらいらしてきた。」


脇「Aがやらんかったら誰も出来ん(笑)もうちょっと頑張ってや、終わったらご飯いこ、な？」


「…頑張る。」



脇は自分の分の作業を終えてもAの横を離れなかった。近くで工事でもしているのか、昨日からガシャンガシャンと大きな音が響いていたからだ。

音が響くたびに、Aは小さく震えた。



脇「大丈夫よ。」


「…うん。」



強がりがちのAだが、脇には素直に助けを求める。思えば、Aが1番初めにSOSを出したのも脇に向けてのものだった。


もっと早く見つけてあげていれば、Aはこんなに傷つかずに済んだのではないか。もっと早くに気づいていれば、もっと早く…。そういう思いが脇にはあった。

どうしたって変えられない過去を、脇は未だに少し悔やんでいた。



「あともうちょっと。」


脇「頑張れ、終わったらご飯よ。」


「別にご飯には釣られんよ、脇くんじゃないんだし(笑)」


脇「…Aの好きなケーキあるとこ連れてっちゃろー思っとったのに。」


「嘘です、頑張る。」



だからこそ、脇は人一倍Aを心配するし、いつも思っている。なにがあっても守る、と。

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