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未だに手足をバタつかせるニノの腰を掴み、水中から引き上げる。
「にの、」
「ゴホッ、ゴホゴホッ、、っ、ゴホッ、、」
「おい、大丈夫か？」
「ゴホッ、くる、ッ、し、、ゴホゴホッ」
「ゆっくり息吸え、そう、ゆっくり」
咳込みながらも徐々に呼吸を落ちつかせたニノは、水中に体が埋まることを嫌がるように俺の体にしがみつく。
「櫻井どうしたー？！」
「あ、なんか二宮が水飲んじゃったみたいで、大丈夫なんですけど、少し苦しそうなんで、俺ら一回出ます！」
いろいろ支離滅裂な気もしたが、周りにクラスメイトもいる手前、ここまで頑張ったニノを傷つけないよう慎重に伝えた。
華奢な体をしっかりと支え、プールサイドへと上がり息が上がっているニノを座らせる。
「はぁ、はぁ、ありがと、、」
「大丈夫？もう苦しくないか？」
「うん…だいじょぶ……」
「もう、無理すんじゃねぇよ」
「はぁ、、、もうプール嫌い。ほんと…水嫌い。」
「はは、まあそうなるわな」
「笑いごとじゃないよ…もう…ほんとに…死ぬかと思ったもん…」
「いや俺もまじ焦ったよ」
ニノは髪から流れる雫をポタポタと落としたまま、俯いて動かなくなった。
「にの？お前ほんとに大丈夫か？」
「うん…ちょっと…つかれた………」
そのまま、後ろに倒れかかる体。
「おい！どうした！？…にの？」
俺が咄嗟に伸ばした手にくたっと寄りかかるニノは本当に死んでしまったのではないかと焦る。
「翔ちゃん…保健室連れてって…」
「お、おう、分かった！分かったから死ぬな！」
大きな声で叫ぶとニノは閉じていた目を開いてふふっと笑った。
「に、にの、？」
「嘘だよ。俺、溺れたくらいで死なないよ」
「は！？え、は？、、なんだよ、、」
「あ、でもちょっと気持ち悪いかも…」
「どっちだよ…もう、1人で勝手に保健室にでも行ってくれ」
「あ、ちょっと！翔ちゃん！」
彼が無事で良かったと思った一方で、ニノのおふざけも含めこんなことになるくらいだったら最初から保健室にでも連れて行けば良かったと、俺はとことん後悔した。
まあ…後悔している時点で、俺は既にニノの術中にはまってしまっているんだろうけど。
・・・
泳げない二宮くんも、保健室に行けば勝ちだと思ってる二宮くんも、カワイイですね。(妄想100％)
続く (更新停止中)
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Kai(プロフ) - D6Xsjr4yamineさん» コメントありがとうございます！！！お話楽しんでいただけて嬉しいです(^^)リアルなお話もたくさん書きたいなと思っているので楽しみに待っていてください！ (2022年3月27日 19時) (
レス) id: c5c988b758 (このIDを非表示/違反報告)
D6Xsjr4yamine(プロフ) - かわいい二宮くん沢山ありがとうございます！まさに私の理想で読みながらニヤニヤしてました笑。あと所々実際の出来事も挟んでてリアルでいいな〜と思いました！すごく良かったです！！ (2022年3月25日 20時) (レス) @page22 id: 0f15ee3274 (このIDを非表示/違反報告)
Kai(プロフ) - エミーノさん» エミーノさん、コメントありがとうございます！お姫様なにのちゃんも、お兄ちゃんしてるニノちゃんも結局はどっちも好きですよね(笑)またキャンプ編は書こうかなと思っているので楽しみに待っていただけると嬉しいです！♪ (2021年8月15日 10時) (レス) id: 0d8f9465a1 (このIDを非表示/違反報告)
エミーノ(プロフ) - 新作ありがとうございます！めちゃくちゃかわいいにのちゃんですね。ほんとならお姫様なのに、あんなに頑張って動いてる某チャンネル。かわいくて健気で癒されます。でもたまにメンバーだったら、こんなににのちゃん動かないよな〜と見てたので、お話嬉しかったです！ (2021年8月15日 9時) (レス) id: 0d7547df4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kai | 作成日時：2021年8月14日 18時
