Voyage (ページ5)

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それからしばらくして。

隣から「ドンッ」という音がした。

隣を見るとニノがシンクに手をついて俯いている。

潤「えっ、和？どうした？」

和「…ごめん。…ちょっと、、、」

と言ってそのままずるずるとしゃがみ込みそうになる。

慌ててその体を支える。

リーダーもそんな様子を見ていて慌ててそばに駆け寄ってきた。

和はシンクをつかんでいる手も震えてしまって、もうその手は何も意味を成していない。

智「にの、大丈夫？」

潤「かず…？」

顔を覗き込むと、顔色は真っ青。

俺に体を預けている今でもまだ辛そうに目を瞑って、はぁ、はぁ、と息を吐き出している。

潤「顔色悪いな。このままソファまで運ぶぞ。….っしょっと。」

軽い体をひょいっと抱える。

そのままリビングのソファへと連れて行った。

ソファに横になってもまだ辛そうにしていて。

そんな顔を俺らに見せまいと思ったのか、左腕をのそのそと持ち上げて目の上にのせた。

潤「かず。いつも我慢せずに早く言えって言ってんのに」

和「...ん。」

智「にのぉ」

話しながら腕をどけ、目の下の色を確認する。

思った通り、そこは真っ白で。

潤「まぁ貧血だろうから、少しはこれで様子見て、それでも治らなかったら病院行くぞ。」

智「にのぉ」

俺はこうして和が倒れたり体調を崩したりすると、ちゃんと注意するようにしてる。

そうでもしないと自分から体調が悪いことを言ってこないから。

ってまぁ、もうすでに何度も繰り返してるんだけども。

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