Voyage (ページ28)

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男「黙ってこっちにこい」

和「やっっ、、」

男は路地裏へと連れ込もうとしてきた。

抵抗しても、コイツらの体はピクリともしない。

どうしよう...このままだと何されてもおかしくない。

そう思った俺は

和「やだっ！！やめて！だれかっ！助けて！」

精一杯の大声を出した。

声は掠れていて。
もう無理かもしれない。そう思った。

そのまま薄暗い路地裏へと連れていかれてしまい
男たちの手によって口を塞がれた。

知らない男に、急にこうして連れて行かれ

これから何をされるのかと想像するだけで恐怖におののく。

男たちをこれでもかと睨みつけた。

それくらいしか…できることがなかったから。

でも、もう涙が今にも溢れ出しそうな程だった。

男「誰から殴る？」

和「ん～！！ん～！！！」

男「ほんといい顔すんな。目うるうるさせて。子犬みたいだな」

おれの顔を撫でてくる。

それが気持ち悪すぎて、瞳の中に収まっていた涙がポロリと溢れた。

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