Voyage (ページ18)

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雅「ねぇねぇ。水族館行って５人で写真撮ろうよ！」

翔「いいねぇ！撮ろう！」

雅「じゃあカメラ用意しとく！」

そう言って相葉さんは階段を駆け上がっていく。

今すぐに行くわけでもないのにもう準備を始めるなんて、なんてせっかちな男なんだ、

と行った先を眺める。

バタン！と大きな音で閉まった緑のドアの向こうからはドタバタと忙しない音が聞こえてくる。

潤「充電忘れんなよ～！」

雅「はぁ～い！」

俺たちはまた話し始める。

それからしばらくしても相葉さんが戻ってこない。

どうしたんだろう、、、

永遠と会話が止まらない４人の輪からそっと抜けて緑の部屋へと入った。

和「相葉さん、、？」

雅「あ！にのちゃん」

和「何やってるんですか」

雅「あのさぁこれさぁ、どう頑張っても充電できないんだよね」

そういう相葉くんはカメラの充電器差し込み口に充電気を挿したり抜いたり繰り返している。

ドアを開けた瞬間、部屋の隅で丸まっている相葉くんを見つけたもんだから、体調でも悪いのかと心配した。

けど、その心配は不要だったみたい。

それに、なぜそのカメラが充電できないのかという原因を見つけてしまって。

呆れた顔で相葉くんの姿を後ろから眺める。

雅「ねぇにのちゃん！にのちゃんも見てないで一緒に手伝ってよ～」

和「あなたはほんとに…。

充電するケーブルがコンセントに差し込まれてないじゃないですか！なんでこれで充電ができると思うの？

こわいよ相葉さん」

雅「うわ！ほんとだ！やっぱりにのちゃん天才だね！」

これで天才と言えるのであれば、全国の99%の人が天才だよ…と心の中で思いながら、

相葉さんらしいなと微笑ましく感じていた。

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