Voyage (ページ12)

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潤 side

～翌日～

今日は朝から騒がしい。

まぁそれもそのはず。

和にとって、今日が初の出勤日だからだ。

雅「お！にのちゃんもついに社会人かぁ！」

和「スーツ、なんかデカくないかなぁ？」

雅「大丈夫だよ！これからまだ身長伸びるかもしれないし！」

和「いや、いつまで成長期だと思ってんのよ。」

雅「え？にのちゃんは今16歳で成長期真っ只中じゃないの？」

和「おれはいま22歳！！！16歳だとしたら何でおれは今スーツ着てんのよ。」

雅「それもそうか！！あっひゃひゃ」

兄弟みたいなこの2人はいつもコントみたいな会話を繰り広げる。

お互いがお互いのことを好きすぎるのは言うまでもないが、兄弟を通り越して恋人同士に見えることもよくある。

みんなからチヤホヤされ、大事なニノを心配してか、甲斐甲斐しく持ち物の準備までされて。

「このくらいは自分でできる！！」と言っていた和も、なんだかんだ嬉しそうにみんなのことを見ていた。

和「よし。じゃあ、行ってきます」

智「松潤。和のこと、途中までだけど頼んだぞ」

潤「おう！」

雅「二人ともいってらっしゃ～い！」

翔「いってらっしゃい！気をつけてな」

みんなよりも少し早く家を出なければいけない和は、みんなに玄関で見送られながら家を出た。

俺も途中までは一緒だからと、少し早いが一緒に出ることにした。

和「別に一人でも行けたのに。」

潤「1日目なんだから迷うかもしれないだろ」

和「そんな、俺はまーくんみたいに道に迷ったりはしないよ笑」

潤「あいつは方向感覚なさすぎなんだよ」

和「んふふ」

もう社会人なんだから、普通に１人で行くのが当たり前なんだろうけど、和だからこそ、心配だった。

だから、こんなふうに笑っているのを見て少し安心する。

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