Voyage (ページ11)

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翔「熱いから気をつけてね」

コトッと目の前にカフェラテが入ったコップが置かれた。

和「ありがと」

中からはゆらゆらと湯気が出ていて、

何となくそれを見つめる。

それだけで、少し落ち着く気がした。

しばらく二人で並んでソファに座り、

ゆっくりとした時間が流れる。

なにも喋らなくたって、今更気まずいといった感情は少しもない。

むしろ、いてくれるだけで安心する。

そんな存在で。

翔「なぁニノ。」

和「ん？」

翔「仕事。不安か？」

和「どうして？」

翔「だって、なんかそんな顔してるからさ。」

和「別に不安ではないよ。ただ…。」

翔「ただ？」

和「怖いだけ。」

翔「、、、そっか。」

そう呟いた俺に、翔さんは何も聞かず、

おれの肩に手を添えた。

隣にいてくれるだけで気持ちが軽くなる。

自分にはこうして寄り添ってくれる人がいるんだと。

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