恋とオリオン【名前変換オリジナル】

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マヒロside





｢…｣



水篠｢あれれ？なんかお悩みかな？｣


｢…オーナー｣


水篠｢あの子が気になるんじゃない？｣






気になんてならない、なっちゃいけない。

だって彼女は星の国の人間であって、俺の永遠の宿敵で最悪な相手

父さんがあんな目にあって、俺は素直に彼女のことを見れるわけない





でも、あの時の心臓の高鳴りは嘘じゃない。

大きく煌びやかに輝いたシャンデリア
仮面を被って誰が誰だか分からないような摩訶不思議なこんな空間で、彼女と手を取り踊ったんだ。

セナが世界で1番可愛くって綺麗で儚くて。


全部を独り占めしたいって思った。
でもそれ以上にセナをもっと知って、もっとゆっくり距離を縮めて、少しずつセナに俺のことを好きになって欲しいとすら思った。




それに…

セナを世界で1番幸せにしたいって


その時の俺は確かにそう思ったんだ。





水篠｢迷っているならぶつかるべきだわ｣

｢てか、なんでオーナーは僕に彼女を会わせたんですか？｣


水篠｢ふふっ、なんだか似ていたのよ？あなた達があの時の私と彼に…｣



｢うわ、出ましたよオーナーの惚気話｣

水篠｢あなたは、知りたくないの？彼女のことを｣



｢…ダメなんすよ、忘れなきゃ｣




水篠｢…忘れれば忘れようとする程、諦めようとすればするほど…愛はもっと強くなる。｣





なんなんだよ…

俺はどうしたらいいんだよ

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