6 ページ6
受付が終わり財布とキーケースしかないからロッカーには荷物はしまわず、待合のソファーに座ろうとすると、藤ヶ谷さんがこっちへ来てお席に行きましょうと誘導してくれる。
うん、今日もめっちゃ素敵。
少し短髪になってる
髪色は茶色のままで
少しパーマをあてていそう
そして、今日もいい香りがする。
藤ヶ谷さんの後について、チェアーが座りやすいように回されそれに座る。
いつもの席。
ふちで。たくさん二人で話せる席。
今日は既に何人かお客さんはいたけど、みんなスタイリストの人がついていたから、藤ヶ谷さんを独り占めできそう。
安心して、ほっと胸をなで下ろす。
「今日はいかがしましょうか」
「いつもの感じでお願いします」
少し伸びた前髪顔周りを中心にカットしてもらう。
「では、先にシャンプー致しますね」
「お願いします」
優しくまたチェアーを回しシャンプー台へと誘導してくれる。
そこに腰掛けると膝掛けを優しく置いてくれて、倒してくれる。
シャンプーはアシスタントの人がすることが多いはずなのに、藤ヶ谷さんはいつもシャンプーまでしてくれる。
「お湯加減いかがですか?」
「あ、大丈夫です」
お湯加減を聞いてくれて
「気になるところはないですか?」
「あ、大丈夫です」
どこか気になるところがないか聞いてくれる。
美容院ならではの質問なのに、その声が心地よい。
藤ヶ谷さんに髪を触られてるだけでも嬉しくて緊張して心臓が早くなってヤバいのに。
「お疲れか、頭皮が固くなってますね。マッサージ致しますね」
「ありがとうございます…いつもすみません」
こうやって頼んでないマッサージも取り入れてくれる。
「いえ、北山さんはお得意様ですから。このぐらいさせてください」
"お得意様"
ただの店長と客という線が引かれて少し胸が痛む。
自分だけが特別なわけじゃないのに。
心地よい優しい声。
いつも思う。顔の上に被せるものがあって良かったと。絶対、顔が赤いと思うから。
藤ヶ谷さんに惹かれたのは、必然だった。
元々年上男性が恋愛対象として好きだったから。
藤ヶ谷さんは初めて好きになった唯一の年下だったけど。
その色気や気配り考え方などはとても年下とは思えないほど素敵でスグに惹かれていった。
美容師さんだから、話も面白くて。
自分が話していたことをきちんと覚えててくれて。
こんな美容師さんは初めてだった。
861人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時