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「･･･、よこお、さ、ん」
「･･･ミツ、いい？」
深くなる口付けに横尾さんが色気を帯びた声で囁く。
「･･･、ん、だめ...」
「だめっていいの裏返しだよね？」
「ちがっ！」
ホントに、今日はダメなの！
上書きされたくない
ごめん、横尾さん！今日は･･･！
「違わないでしょ」
いつもならそうかもしれないけど
横尾さんの胸を押し返す
今日は違うから･･･
「今日は、ホントにごめん」
そう拒み謝りながら見上げると
横尾さんの瞳は据わっていて、いつもの光がなかった。
「今日は誰か他の奴が満たしてくれたから…？」
「え、」
「だから俺とは出来ないって？」
「････、」
言ってることは間違っていない
合っている その通りで。
でも、そんなこと・・・
「相手って、さっき偶然会った美容師でしょ？」
「･･･なんで、」
「ミツあーいうイケメン好きそうだし。彼も途中からいなかったから」
「･･･、」
あの時横尾さんは宮田さんと話していたけど、近くにいたから･･･藤ヶ谷さんのこと見られてたんだ。
「ごめん、そう。あの人のことずっと好きだった」
横尾さんは彼女がいるし、全然謝る必要はないことはわかってる。でも何となく気まづくて謝ってた。
「･･･ミツってさ。そうやって、無意識に誰にでも尻尾を振るよね」
「え？」
横尾さんは呆れたように言い捨てると、自分の髪をクシャッと掻き上げて離れていった。
「･･･天性の人たらしにはどうにもならねーわ」
何か呟いたのは分かったけど聞き取れなかった。
横尾さんはそう言うと、浴室に入っていった。
･･･誰にでも尻尾を振る？
全然振ってねーけど
ココ最近はずっと横尾さんだけだった。
久しぶりに横尾さん以外に抱かれた
藤ヶ谷さんの表情を思い出すと
カラダが少し疼く
もう逢うことのない相手を
有り得ないぐらい愛しく思う
なんて不毛な恋心だろう。
逢いたい、もう逢いたい。
触れたい。触れてほしい。
込み上げてくる想いに心が痛く苦しくなる。
そのままベッドに倒れ、瞼を閉じる。
夢の中で、愛されていた。
その相手の顔は見えなくて、でもすごく満たされていた。
その抱きしめてくれてる腕が自分のサイズに合う気がして。
すごく幸せで。
俺だけが好きだよって。そう囁いてくれた。
ずっと一番になりたかった。
誰かの一番にやっとなれたーー･･･
そう心が喜んでいた、そんな夢
目が覚めると
横尾さんに抱きしめられていた
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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます！、 (2021年6月7日 8時) (
レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです！ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません！設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか？(ﾉ´▽｀)ﾉ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか？セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作成日時：2018年6月2日 22時
