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帰りは偶然見つけたタクシーを拾い自宅アパートへと戻った。タクシーの中で、メッセージの受信を確認すると横尾さんからメッセージが何通かと着信が何通か着ていた。
そのメッセージの中には、"ちゃんと帰れてる?"とか"部屋の前にいるから"とか心配してくれている文面で。


・・・え?
部屋の前にいるから?


そのメッセージに疑問を抱きながらもタクシーが自宅につくと、部屋の前でひとつの人影が座っていた。


・・・え?
その人影は俺の足音に気付いたのか、ゆっくりこっちに顔を向ける。視線が重なる



「・・・横尾さん!?」


それは横尾さんだった。
あのメッセージの送り主。
ちゃんと、先に帰るってメッセージを送ったのに



横尾さんは俺に気づくと、立ち上がりこちらへ歩いてきた。



「・・・よかった」
「・・・先に帰るって言ったじゃん」


そしてギュッと強く抱きしめられる。


「あんなにベロベロで心配するに決まってんでしょ」
「いつもはタクシーに詰め込んでくるくせに」
「今日だって自分でタクシーに詰め込めば安心して帰れたのに。勝手に帰るから」
「・・・ごめん、」
「・・・洗いたてのシャンプーの匂いがする。誰かにお持ち帰りされたの?」
「・・・・・・・・・、」



くんくんと嗅いでくる横尾さん。
・・・横尾さんも酔ってる?
こんな時間まで彼女はいいの?


「・・・家上げてくれる?」
「え?」
「今日泊めて」
「え、でも彼女いいの!?」
「うん。大丈夫だから。明日遅番だし。朝始発で戻る」
「・・・・・・ん」



横尾さんがこの部屋に泊まることは滅多にない。
というか、今までなかった気がする。
いや、片手で足りるぐらいはあったかもしれないけど。



遅番ならそれでも充分だけど。
珍しい、今日の横尾さんは何か変だ......



それに、今日は・・・
抱かれたくない、
藤ヶ谷さんの温もりや香りを覚えていたい。
上書きされたくない。


それでも、遅いから押し返すことも出来なくて。
心配して待っていてくれたんだから。


いつから、待っていてくれたの?
少し胸が苦しくなる



「入って?」
「ありがと」


横尾さんを部屋の中へと招き入れる。
何度も入れたことがある。


いつもと違うのは…


玄関のドアを閉めた瞬間に、
ドアに押し付けられて
顎をクイッと指であげられて
横尾さんのアルコールでいっぱいになった唇に
気づいたら唇を塞がれていたことだった。


こんなキス
横尾さんからされたことがなかったから・・・

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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時

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