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廊下を歩いていくと部屋ナンバーがピカピカと光って主張しており、この部屋だと教えてくれている。
藤ヶ谷さんがその扉を開けた。
一歩そこの部屋に入るのを少し躊躇してしまう。
この部屋に入れば夢のような時間が始まるのと同時に終わりに近づいてしまうから。


「おいで」


藤ヶ谷さんはそんな俺に気付いてか気付かずか分からないけど、その繋いでいる手を優しく引いた。
片足が、その部屋へと入る。


次の瞬間、少し強引に引っ張られ両足が部屋へと入ると、閉じた扉に押さえつけられ......
その場でキスをした。
深い深い大人のキス.....


そのキスは甘くて。
アルコールの味がした。
その口付けに応えるよう一生懸命に舌を絡ませた…
いや、自然と。絡まっていた。


きっと藤ヶ谷さんが上手だから。
リードしてくれているんだ。こんなキスは初めてだった。
脳が痺れそうな...キス。


そのまま服を捲られて、その中に手が入ってくる。


「、藤ヶ谷さん...!お風呂入りたいです、準備しないと…」
「いーの。このままシたい。」
「でも....!その・・・男同士は・・・その....」
「・・・そんなこと考える余裕があるの?」
「・・・え、?」
「そんなことさえ考えられないぐらい…これから気持ち良くするから...大丈夫」
「・・・・・・・・・・・・ッ!」


妖艶に笑うその表情。俺を見下ろす藤ヶ谷さんの微笑み。欲に濡れた瞳。
全てが熱くする。


「ひ、っ…!」


耳元で感じる吐息・・・


そのまま、ベッドへと倒され
藤ヶ谷さんを気持ちよくするために誘ったのに。
ドロドロと溶かされ
気持ちよくさせられてしまった。


食べられてしまうんじゃないかと思うぐらいに。


溶かされた。


***


「・・・ふ、じがやさん....好き、です」


藤ヶ谷さん自身を受け入れてる最中そう告げる。
いっぱいいっぱい伝えたくて。
後悔しないように。


そんな俺を藤ヶ谷さんは申し訳なさそうな表情で


「ごめんね、」


そう言って見下ろした。
謝らないで。俺のワガママに藤ヶ谷さんは付き合ってくれているんだから。


謝る藤ヶ谷さんの言葉を聞きたくなくて
身体を起こし、見下ろしている藤ヶ谷さんの唇を塞いだ。


怖くなる。気持ちよすぎて何も考えられない。
頭が真っ白になる。


「藤ヶ谷さん・・・謝らないでください」
「・・・でも。」
「幸せすぎて、死にそうなんですから....////」
「・・・・・・っ!」


今日を最後にしたくない。
したくない、
終わりなんてなければいい。

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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時

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