もう1人の車椅子は誰？2 (ページ6)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:34,850 hit

6 ページ6

次の日＿＿＿

私が正門をくぐると、数人の警察官がうろうろしていた。

こっちに気付いたのか、近付いて来た。

警察「君、ここの学校の生徒だよね？」

真面目な顔で訊いて来た。

当たり前か。

A「…はい、そうですけど」

警察「君は、この子を知っているかね？」

そう言われて見せて来たのは、小さい男の子が何かを持っている写真だった。

どこから手に入れたのやら。

…手に持ってる物って、あのお金が入っている袋？

A「…これが、どうかしたんですか」

警察「通報を受けたんだ。

　男の子が、明蘭高校のお金が入った袋を持っていたという通報をね」

金時「ここは教育の場です。

　お引き取りください」

固まって話しているのに気が付いたのか、先生達がやって来た。

しばらく話して、私をやっと通してくれた。

いつの間にか、来てから30分も過ぎている。

ふざけんなよ。

全員来てから、心当たりがある人に訊けばいいじゃん。

いちいち時間をかけさせるなよ。

全校生徒が来た時、まだ警察はいて、また何か話していた。

通報者は、プラチナの女子らしい。

また何か仕組んだね。

そんなことをしているうちに、生徒会長をクビにしようとかなんとか。

盗聴器からでも、その場面がよく思い浮かぶ。

後に警察と生徒会長などとで事情聴取を受けた時、生徒会長が自分でやったと告白した。

理由は、会長を辞めたかったから。

生徒会長が罪を庇ったことにより、プラチナはきっと怒りを露わにしているだろうな。

私が想像していたことより、意外な展開だ。

…お兄ちゃんは、何をするつもりなのだろうか。