始まりの合図(1) ページ28
背広を着た鋭い目つきの男…
誰…？
髪の長い…鬼…？
何するの…？やめて…
巨大な爆発音、焦げる匂い
赤くて、眩しい…燃えてるの？
悲鳴嶼さん…？
実弥さん達も…
あれ…？
ここは…
『兄様！！！』
手を伸ばしながら
勢いよく布団から起き上がったが
伸ばした手の先にはいつも通り
寝室の景色が広がっていて
感じていた匂いもない。
「A？」
聞こえるのも、すっかり聞き慣れた
実弥さんの声。
「お前、体は冷てえのに汗すげェぞ…大丈夫か？」
息が上がっていて上手く喋れない
伸ばした手も痙攣している。
「A」
あぁ…嫌な夢…。
「A！！」
！
『あ…ハハハ……ごめんなさい…』
「大丈夫か？具合でも悪ィのか？」
『いえ…大丈夫です…』
「嫌な夢でも見たか？」
これは夢。先見の明とはきっと違う。
『そうですね、ごめんなさい。驚かせて…』
決戦が近いのを知っているから
意識してしまって夢に出てきただけだ。
そう自分に言い聞かせた。
「起きる時間にはまだ早ェよ。こっち来い」
『はい』
「大丈夫だ、夢は夢だろォ。」
『そうですね、ただの夢です。』
予知夢なんてものは見たこと無い。
実弥さんの腕の中でボーっとしていたら
いつの間にかまた眠っていた。
『ん…？！！実弥さん！』
「なんだァ…？」
『大寝坊です！！』
「言うほどでもねェだろォ…」
『いや…言うほどです…』
目を覚ますと寝室の襖から複数の
視線を感じた。
『「…………」』
「「「…………」」」
ぎやああああああぁぁぁ！！！！！
「テメェらァ！！人の寝床覗くたァどういう了見だあァ！！！」
「「「ヒイィィ！！！すいません！！！」」」
『怒ってる場合じゃないですよ！早く支度しないと！』
「怒ってる場合だァ！」
顔を真っ赤にして怒号を撒き散らしながら
覗いていた沢山の隊員達を
寝間着の状態で追いかける。
たしかに普段から鬼と恐れられている
実弥さんが女を抱きしめながら
寝ているのを目撃されれば
恥ずかしくて怒るのは当然か…
祝言の時はどうなることやら…
『あれ？そういえば今朝嫌な夢見たと思うんだけど…どんなだったっけ…』
私は二度寝にをしてしまってから
今朝の悪夢の内容を思い出せずにいた。
『兄様…病状大丈夫かなあ…今日様子見に行ってみようかな』
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AYA - しのぶさん一回も出てないww (2021年10月10日 16時) (
レス) @page49 id: d9c298088e (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - ちびごん様≫コメントありがとうございます！ニヤけてもらえて嬉しいです！今後ともお付き合いくださると感激です！ (2020年5月29日 0時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん(プロフ) - 初コメさせてもらいます！毎回うわぁぁ！と思ったらニヤけまりして読んでます！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: de3300122a (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - 灰色サーモン様≫嬉しいご感想ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - あおい�桐輸笋△蠅�とうございます！頑張らせていただきます！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぎ丸 | 作成日時：2020年5月18日 7時
