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あの名前呼び騒動から、岩本くんは...
岩「Aちゃん!」
めでたく名前呼びするようになったみたいです。
当事者からしてみれば、心底どうでもいい争いでした。
でも、無事解決して良かったです。
岩「ねぇ、Aちゃんってば!」
『んぇ?あ、ごめん。何?』
岩「...何か冷たくない?」
『え?そんな事ないよ?』
岩「だって、呼んでも無視するし...」
『ごめんごめん。無視したつもりはないよ。ボーッとしてて、何も聞こえてなかったの。』
岩「それでもやだった。」
『えぇ...ごめんて。』
ねぇ、岩本くんて、こんなキャラだった?
もっと厳つくて、マッチョで、無表情で、怖くて、近寄り難い雰囲気無かった?
少なくとも、席替えした時はそうだったよね?
え、どうした?
急なキャラ崩壊で困惑してる。
深「ひかるー、すんごい理不尽な事言ってんの気付いてるー?(笑)」
『あ、深澤くん。』
岩「は?理不尽な事なんか言ってねぇから。」
深「あー、無自覚さんね。こりゃ大変だ、Aちゃんも。」
岩「何なの。」
深「いつでも、どんな時でも、照優先には出来ないの。気付かない時だってあるし、意図せず無視しちゃう事だってあるの。だから、それを嫌だっていうのは無茶よ。ね?Aちゃん。」
『あー、まぁ、そう、かもしれないね。』
岩「...」
深「だから、1回気付いて貰えなかったくらいでいじけんなって事。」
岩「別に、いじけてないし。」
深「いや、見るからにご機嫌ななめじゃん(笑)下唇突き出してんじゃん。」
『あ、岩本くん、本当にごめんね?可能な限り、すぐ反応するように努力するから。だから、そんないじけないで?』
岩「ほんと?」
『う、うん。本当。だから、機嫌直して?』
岩「分かった。」
深「はぁ、Aちゃん、これから頑張ってね。」
『え、それってどういう...』
岩「ふっか!今から俺とAちゃんの時間だから、どっか行って。」
深「ひどっ(笑)じゃあ、おじゃま虫は退散しましょうかねぇ。Aちゃん、ファイト!」
『え、ちょっと、深澤くん?!』
岩「ねぇ、ふっかの事はもういいじゃん。こっち見て。」
『えぇ...』
もしかして、面倒くさい人に気に入られてしまったのかも.....
チラッと岩本くんの方を見ると、強面って何だっけ?と言いたくなるくらいにクシャクシャの笑顔で、悔しいけど可愛かった。
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ちり(プロフ) - ワラビー餅さん» コメントありがとうございます😊あと少しで終わります。よろしけれ最後までお付き合い下さい✨ (3月31日 18時) (レス) id: a95f8123a0 (このIDを非表示/違反報告)
ワラビー餅(プロフ) - 凄い展開になって来ましたね。誤解解けると良いのですが (3月31日 18時) (レス) id: c0b26c55df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちり | 作成日時:2024年2月16日 20時