雨間;01 ページ45
一直線に紙飛行機が飛んでいく。
「その折り方教えてくれよ」
エースがどかっとAの隣に胡座をかく。
「んー、いいよ」
「お前が折るとすげぇ飛ぶんだよな」
平和な日である。
見渡す限りの水平線には、モビーディック号以外の船はなく、ただ青空と静かな海。
やることが無くなって暇を持て余したAはどこからか持ってきた紙で紙飛行機を折り始めた。そこにたまたま通りかかったエースが来て今に至る。
「何やってんだ？」
上から声がかかり、Aが顔を上げる。
「あ、サッチ。紙飛行機折ってるんだ」
「へぇー、俺にも紙1枚くれよ」
「はい」
Aがサッチに紙を手渡す。
「紙飛行機って人によって全然折り方違うから面白いよな」
「Aのやつ、すげぇ飛ぶんだぜ」
「そうなの？俺も真似しようかな」
エースもAに教えてもらいながら紙を折っていく。
「そーいえばさ、何となくこの前エースと手合わせして思ったんだけど…」
「ん？」
Aが何気なく口を開く。
「エースの”神火不知火”と僕の技合わせたら、すごい強力だと思うんだよ」
「合わせ技かぁ、それもいいな！」
「でしょ！？」
Aが出来上がった紙飛行機をひょいと飛ばす。
「おー、飛んだ飛んだ」
「けっこう飛ぶんだなぁ…」
紙飛行機は風に乗り、まっすぐ飛んでいく。
「あ、」
――――飛ばしすぎたらしい。海へと真っ逆さまに落ちていった。
「エース！！！！サッチ！！！！A！！！！！」
突然聞こえてきたのはマルコの怒鳴り声だ。
「なぁ、Aさんよ、この紙、どっから持ってきた……？」
「………え？マルコの仕事部屋」
ドタバタと足音が聞こえてきた。
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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます！夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT｀)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (
レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです！！夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉うさぎ | 作成日時：2021年10月3日 12時
