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夕立;06 ページ18

まァこういう職?いや職ではないが海賊をやっていれば当然、女との関係もそれなりに出てくる。


「ねぇ、マルコ隊長今夜いかが?」

そう甘い声で囁くのは白ひげのナースだ。扉からチラリと覗いてくる。
それがそういう誘いだということもマルコは分かっている。

「……いや、悪ぃねぃ。今夜は遠慮しとくよい」
「あらそう。残念ね、また今度誘うわ」
そう言ってナースは立ち去っていった。

Aが船に来てから断るようにしている。別にAが気にするからとかそういうことではない。


マルコがしばらく自室で本を読んでいると廊下を歩いてくる音がかすかに聞こえる。そして、部屋の前で止まった。

マルコが椅子から立ち上がり、部屋のドアを開けた。部屋の前にはAがいた。肩から毛布を被っている。

「…マルコ………、」
「どうしたんだよい」
「………えっと…ごめんなさい…。…寝ようと思ったんだ、けど」
「そうだねぃ。良い子は寝る時間だ」

Aは俯き涙目になって半泣きである。

困ったようにマルコは笑うと来いと部屋に入れた。




「……………そう。あの子は入れるのね」
そう言ってナースは笑う。






マルコはAを部屋に入れ、自分のベッドに寝かせる。シングルベッドだが一緒に寝ても余裕でお釣りがくる。

「ほら、寝るぞ」
「………うん」


Aは時たまこうして誰かの部屋を夜中に訪れる。エースの時もあるしマルコやサッチの時もある。もちろん自分の部屋は与えられているのだが寂しさゆえに眠れなくなってしまうのだろう。

「……寒くねぇか?」
「寒くない。マルコとエースはあったかい」
「そうかよい」

能力者だからだろうか。エースとマルコは体温が高いらしい。


「おやすみ、A」
「………おやすみなさい」

もぞもぞとしてAがマルコの胸に頭を擦り寄せてきたのでマルコはそっと頭を撫でてやった。

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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます!夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT`)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです!!夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです!更新頑張ってください!! (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉うさぎ | 作成日時:2021年10月3日 12時

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