【呪術廻戦】猫、始まりました

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昨日は野薔薇ちゃんの部屋で野薔薇ちゃんの隣に丸まって眠りについた


ブランケットも掛けてもらって


「おやすみ、A、また明日ね」って優しい野薔薇ちゃんの声を聞いた


高専のみんなが出てくる楽しい夢をみていた気がする




聞き覚えのない機械音や話し声で目を開けると


白い天井が目に入った


体はとても重たくて目だけがキョロキョロと動く


周りがざわつき始めてバタバタと走っている人もいる


徐々に意識がはっきりとしてきた頃、懐かしい声が聞こえた


「A！！」


隈のある目を真っ赤にした女性は少し痩せたように見えた


”お母さん”


声を出したつもりが音にならなくて口が動いただけだった


「よかった…」


そんなに泣いてどうしたの？
あれ？私人間に戻ったの？


「学校帰り事故にあって、あなたが一番酷い怪我だったの」


本当によかった、そう言って涙を流す母は父と弟に連絡するため病室を出て行った


母にまた会う事ができた喜びと同時に


高専のみんなの事は私の脳が作り出した ただの夢だったというなんとも言えない喪失感


夢でもせめてお別れくらい言いたかった




それから私はいくつか検査を受け、体のどこにも異常はみられないとの事で順調に回復していった


入院生活は意外と充実していて、ありがたい事に毎日誰かはお見舞いに来てくれた


そのおかげで私の負った喪失感は少しずつ薄れていったように思う


あれ以来高専の夢はみていない


父に夢の話をしてみたところ、眠っている間苦しい夢をみていなくてよかった、と頭を撫でられた



ちょっと前までは頭を撫でられると父の事を思い出していたのに

今ではみんなの顔が浮かんでくる

夢から覚めてまたこうして家族や友達に会えた事はとても嬉しい

でも例え自分が作り出した夢だったとしても

高専で過ごせたあの時間は間違いなく私の中に存在していて

この先もずっと大切にしていきたいと思う。




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長々とお付き合いいただき、ありがとうございました
自分だったらこの終わり方悲しいかも…とか思ったけど死なせたくなかったんや、、
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↓短め挨拶↓
ここまで続けられたのは読んでくださった皆さんのおかげです
本当にありがとうございました
次書くかは未定ですが、楽しかったのでもしかしたら何かしら書くかもしれません
ご縁がありましたらまたよろしくお願いいたします
皆さん風邪とか気をつけてくださいね◎

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