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「はぁ... 興信所でも使った?
あ、それともヒョンが教えたのか。
まあなんでもいいけど。」
「そんなことはしていない。
リラちゃんの就職先に知り合いがいるんだ。
最近辞めたと聞いて心配していたんだが。
それにテヒョン?がどうした。」
ヒョンではないみたいだ。
てっきりヌナからの手紙を父さんに渡したのかと。
それにしたって、自分たちのしたことを棚に上げてヌナを心配するフリなんて...
「何、善人ぶってんの?
それくらいしそうじゃん。」
「お前は... 本当に子供だな。」
呆れたって顔して、
自分に非があるなんて思ってもないんだろう。
もう限界だった。
「あんたたちには言われたくないよ。
ヌナとヌナのお母さんに何した?
俺は、あんたたちからヌナを守るためなら
なんだってするよ。
縁を切ったって構わない。」
ヌナのことは、この人たちにとって取るに足らないことなんだろうか。
なら、
俺の手で壊してしまおうと思った。
誰かを犠牲にして作られた
" 幸せな家族 " なんて。
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作者名:sayu_ | 作成日時:2021年10月12日 3時