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ルフィ「よし……行ってくる。」
『行こう、ルフィ。』
二人が上着を脱ぎ捨てる。
チョッパー「ルフィ……A……」
チョッパーが心配そうな声を出したが、ルフィとAはもう身を起こしていた。
ゴードンが涙を流しながら自分の思いを伝える。
ゴードン「ルフィくん!Aさん!あの子の歌声は世界中のみんなを幸せにする力をもっているんだ!なのにこれじゃあ!あの子があまりに不憫だ!」
ルフィはだまったまま、自分の指に噛みついた。ルフィの体が蒸気につつまれていく。
Aも静かにコブシに水を纏わせていた。Aの魔力である冷たい冷気が彼女を包み込む。
ゴードン「頼む!ルフィくん、Aさん……ウタを救ってくれ!」
涙を飛び散らせながら叫ぶゴードンに、ルフィとAは一言でこたえた。
ルフィ「『当たり前だろ。』」
カッと見開かれたルフィの目つきが鋭くなり、その周りは隈取られたように黒くなった。
そして上半身は肥大し、筋肉のうき上がった両手両足が黒く光って、髪は逆立っている。
ギア“
体に覇気を纏った状態を維持したまま戦う、ルフィの必殺形態だ。
握っていたコブシを開いたAの体を水の竜が昇り龍のように駆け昇って行く。
片方のピアスを外したAの魔力が体を支配する。桜色の瞳は水色へと変わり、銀色の髪も水色へと変わる。
Aの魔力が、彼女の体を包み込む。
ルフィは膝を曲げると、ピュンと魔王にむかって行った。
その後を追うように水色の髪を靡かせたAが水の翼を広げて飛び立つ。
コビー「ルフィさん!Aさん!」
オーブン「行かせとけ!」
ルフィとAを心配したコビーを、オーブンが止めた。
オーブン「もう残り時間が少ない……やらなきゃ現実に戻れなくなる!」
オーブンとて焦っているのだ。
攻撃の手は少しでも多い方が、魔王を倒す確率は上がるだろう。
ルフィは足を高速で伸び縮みさせて空気を蹴り、Aと共に空を飛行していた。
魔王の周囲を飛びながら、ルフィは両手を同時にググッと縮めて魔王をギロリとにらみつける。
ルフィ「ぎぎぎぎぎッ……だあッ!」
歯を食いしばったルフィは、力を込めたコブシを魔王に解きはなった。
『“水竜の鉤爪ェ”!』
武装色の覇気を纏った蹴りを魔王に食らわせる。
ガキン!
魔王を守るシールドとルフィのコブシとAの足が正面からぶつかった。
そのまま押しあっていた両者だったが、ルフィとAは弾き飛ばされ、シールドは消滅した。
二人はすぐさま追撃の構えに入った。
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星空ブリキ - 今更コメント失礼します! ブリキはワンピースに興味があるかといえばそうではなかったのですが、ウタちゃんをYouTubeや紅白歌合戦などで見てると見たことはないのですが映画行きたいなって思う様になりまして、少しずつ見る様になりました(長くなるので次行きます (2023年1月10日 21時) (
レス) id: d2bad01efc (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - みりおんさん» ありがとうございます！本編も頑張りますね！ (2022年9月22日 11時) (レス) id: 47ec2d84ad (このIDを非表示/違反報告)
みりおん(プロフ) - フィルムレッドの小説お疲れ様でした！文章から映画館で見た場面が浮かび上がって、とても感動しました！！さきっちさんが書くルフィがカッコよくて推しになりました！また本編でも素敵なストーリーを楽しみにしてます！ (2022年9月22日 3時) (レス) @page16 id: 574f494a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2022年9月21日 1時
