16話 ページ50
『美雪、さっき確かカゲツが怪人のマスクをしてたって言ったよね?』
美雪「うん。確かにオペラ座の怪人のマスクをしてたわ」
美雪のその言葉に考え込むように視線を落とすと、はじめちゃんが立ち上がった。
一「劇場だ」
あたしははじめちゃんのその言葉に頷いて駆け出した。
急いで劇場へと向かい、電気を点けるとみんなで小道具が置いてある舞台袖の部屋へと向かう。
部屋の中に置いてあるはずのものがそこにはなかった。
一「思った通りだ…」
有森「ない!怪人のマスクと衣装が全部なくなってる!」
布施「ボーガンと短剣もなくなってるぞ!」
確認したらしい有森君と布施君の言葉に他のみんなも探すが、本当になくなっていた。
『どうしてカゲツはオペラ座の怪人の格好なんか……』
有森「本当に芝居みたいだ。今回の2つの殺人とマスクの男。僕たちがやっているオペラ座の怪人のストーリーとそっくりだ!」
あたしはそう言う有森君へと視線を向けた。
有森「オペラ座の怪人は愛するクリスティーヌをスターにするために次々と殺人を犯すんだ」
美雪やはじめちゃんたちも有森君に視線を向ける。
有森「劇場のシャンデリアを主役の女優に落とすのも第一の殺人。さらに…自分の姿を見た男の首を絞めて殺すのも第二の殺人」
一「第三の…殺人は?」
有森「……第三の殺人は…寄って来た男を水路に引き摺り込むんです」
『……次は水死か…』
首裏に手を当てながら呟くようにそう言うと、黙って聞いていた布施君がふいに顔を上げた。
布施「やっぱりカゲツは月島の亡霊だよ。オペラ座の怪人になぞらえて俺たちを殺していく気なんだ!」
そんなまさか…。
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紗菜 - こんばんは、私も金田一シリーズ初代が一番好きで見てました。初代の夢小説って他には見かけないので一気に読み上げました。続き楽しみにしてます、更新がんばって下さい。 (2019年9月22日 0時) (レス) id: 83af26d21e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年8月6日 1時