17話 ページ50
それと同時に風で紙が吹き飛ぶ。
あたしたちは急いでそれを拾った。
一「あぁ、もう。どれがどれだかわかんなくなっちゃったじゃねぇかよ…!」
『あ〜あ』
美雪「ごめんなさいっ」
急いで美雪も拾いに来る。
美雪は「ちょっと待って」と言いながら紙を組み合わせていった。
それを見ながらあたしとはじめちゃんはハッと目を見開く。
一「そうか……これだ!」
そして場所は移動し、教会へと移る。
あたしはベッドの下へと潜って、はじめちゃんはベッドの横の床に這いつくばりながら探した。
『後はこの教会の密室のトリックだけか…』
美雪「でもここは何度も調べたじゃない。警察の人が全部片づけちゃってるし…」
美雪がそう言う中、はじめちゃんはベッドの脚に何かを見つけたらしくて、それを取りながら「なんだコレ…」と呟いた。
美雪がはじめちゃんに近寄る中、あたしも行こうと頭を上げると、ガァンッと頭をベッドの金具にぶつけた。
大きな音がしてはじめちゃんと美雪が此方を見る。
あたしは『いったぁ〜』と言いながら涙目で頭を擦ってベッドの下から出るとはじめちゃんに近寄った。
美雪は呆れながらも顔を覗き込んでくれた。
美雪「大丈夫?さーちゃん」
『マットがないから余計痛いや……』
一「そりゃ、あんな音出せば痛いだろ」
死体が乗せられていたマットは撤去され、ベッドの金色の骨組みだけが残っていたのだ。
それに頭をぶつけたのだから痛いったらありゃしない。
なんかあたし結構ケガというか……いろんなことしてる気がする。
ハサミといい、美雪に耳を引っ張られたといい、なんなんだもう。
片目を瞑り頭を擦りながら近寄ってくるあたしにはじめちゃんは呆れたような目を見せた。
天窓に挟まって「抜けない抜けない」言ってたあんたにそんな目で見られたくないわ。
はじめちゃんはあたしから視線を逸らすと脚から取ったモノとベッドを見比べて立ち上がった。
あたしと美雪も同時に立ち上がる。
あたしははじめちゃんの中にあるそれを見て、ハッと顔を上げた。
なるほど…。
あたしははじめちゃんと顔を見合わせて頷き合った。
一「やっぱりそうだったのか…。
謎はすべて解けた」
その時、
剣持「金田一君!鈴蘭さん!」
と呼びかけられて振り返ると警部がいた。
剣持「君たちが思った通りだったよ」
『そうですか…。刑事さん、事件の関係者を全員集めてください』
謎解きの開始だ。
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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか! (2019年12月7日 11時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました!申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月28日 0時