13話 ページ46
小田切「もうやめよう。これ以上君たちを危険なめに合わす訳には…」
あたしは先生の言葉を聞かず、ふっと鼻で笑って顔を上げた。
『面白いじゃん』
一「この挑戦受けてやるよ───じっちゃんの名にかけて」
あたしたちはそれから「鎧の館」の主、兜礼二さんの家へとお邪魔してミイラを見せてもらった。
美雪「下半身がないわ…」
美雪の言う通り兜さんの家のミイラには下半身がなかった。
あたしとはじめちゃんがそのミイラから上体を起こすと、美雪と先生が顔を見合わせた。
その後ろでは隠れるように兜さんがあたしたちを見ていた。
夜になり、あたしたちは外を歩く。
先頭を歩くあたしとはじめちゃんが顔を俯かせながら歩いていると後ろの美雪が声をかけてきた。
美雪「どうしたの？はじめちゃん、さーちゃん」
一「風祭さん、この村のミイラは古くから伝わる守り神だって言ってたよな？」
美雪「ええ」
『ん〜』
あたしが唸っていると先生が「オイ、あれ!」と小声で前の道を指差した。
その後を追うと若葉のお父さんが杖をつきながら歩いていて。
『どこ行くんだろう…』
あたしたちは見つからないように隠れながらその後を追った。
すると、お父さんさんはどこかの家の中へと入っていった。
その後をじっと見つめると、中からガソリンの入れ物を持った時田さんが出て来て、彼は家の外にもガソリンをまくと、松明に火を点けて、それを家へと近づけた。
もう少しで近づくという時に彼の手は誰かに掴まれた。
剣持「そこまでだ、時田」
そう言って時田さんから松明をとりあげた警部を見て、あたしたちも物陰から姿を現す。
彼は松明で此方を照らすと、時田さんもあたしたちを振り返った。
剣持「これは…麻薬工場ですね。……あなたの言葉が気になってこの村のことを色々と調べさせてもらいましたよ。みなさんの館にある、ミイラも含めてね。幾つかのミイラの歯には治療した痕がありましたよ。おかしいじゃありませんか。大昔の人間が歯の治療をしてるなんて。話して…もらえますか」
時田「…数十年前の事だ。この村に外国人夫婦が牧師としてやってきた。軍のいんとこ節である太陽のモルヒネを持って貧しい十文字村にやって来たんだ。何人かの村人が彼らの世話をし、仲良く暮らし始めた。しかしやがて、貧しさに負け…密かにモルヒネからヘロインを製造し、それを密売し始めた。そして密売に加わった4人の村人は巨万の富を得たんだ」
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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか！ (2019年12月7日 11時) (
レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる！ (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました！申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません！名探偵コナンっていつ頃更新しますか？ (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません！名探偵コナンっていつ頃更新しますか？ (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年7月28日 0時
