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3話 ページ36

時田「お前は今すぐワシと一緒に村に帰って許婚と結婚するんじゃ」



え、若葉っていい所のお嬢様!?
社長令嬢のあたしでさえ、許婚なんていないのに。



若葉「どうして…っ…どうしてよ…」


時田「誰かがご親切に私に送ってくれたよ」



そう言って出したのは小田切先生と若葉が手を繋いで歩いている写真で。
あたしたちの間にザワメキが起こった。


マジか〜、若葉と先生が?



時田「お前を1人で東京などに行かせたばかりに。こんなことになって…!」



そう言って若葉のお父さんは写真を投げ捨てた。



若葉「いや!わたし村になんて帰りたくない!!…許婚なんてお父様たちが勝手に決めたんじゃないの!!」


時田「式は明日に決まった」


若葉「そんな…」



うわあああ、本当にあるんだ政略結婚なんて。
つうか、ちょっと強引すぎじゃね?
あまりにも若葉が可哀相だ。



小田切「待ってください。僕の話を聞いてください!」



そう言って若葉のお父さんに掴みかかった先生をお父さんは突き飛ばした。
先生は黒服の人に捕まる。


おいおい、ちょっとヤバいんじゃないの?



若葉「先生…!」



先生の身を案じた若葉はすぐに黒服の人たちに連れて行かれた。
それを横目に見ながらあたしと真壁君と美雪ははじめちゃんに駆け寄る。



美雪「はじめちゃん、止めて!早くっ、金田一耕助の孫でしょ!」


『頼むわよ、はじめちゃん!』


真壁「そうだよ!行ってこい!!」



あたしたちははじめちゃんの背中を押して若葉のお父さんたちの前に突き出した。
突然割り込んできたはじめちゃんの周りを取り囲むお父さんたち。
はじめちゃんはそれを見回しながら声を出した。



一「やい、てめーら。いい加減にしやがれ。どうしても彼女を連れていくって言うなら、この金田一一が…!」


時田「ふん!」



はじめちゃんは若葉のお父さんの杖で額を叩かれ、呆気なく床に倒れた。
お父さんたちは抵抗をする若葉を連れて去っていく。
あたしたちは急いではじめちゃんに駆け寄った。
クラスのみんなもはじめちゃんの周りに集まってくる。



『はじめちゃんっ!』


美雪「はじめちゃん!」


「金田一君……!」



揺すっても目を覚まさないはじめちゃんにあたしはため息を吐いた。


ダメだ、こりゃ。

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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか! (2019年12月7日 11時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
- 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる! (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました!申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません!名探偵コナンっていつ頃更新しますか? (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2019年7月28日 0時

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