13話 ページ14
しばらくして警察が来ると、あたしたちミス研と昨日いた先生たちは開かずの間の科学室の前の廊下に集められた。
警部「話を整理しますと、ここにいる皆さんが昨夜学校に残っていた。的場先生は図書館で調べ物をしていた」
的場「はい」
警部「羽田先生は体育館でトレーニングをしていた」
羽田「はい!」
警部「保健室でお休みになっている浅野先生は物理室で試験の採点をしていた」
雨宮「……と思いますよ」
控え目に用務員さんが言う。
警部さんは一つ頷いた。
警部「で、生徒の皆さんは被害者に呼び出され集まっていた」
真壁「はい」
警部「そして9時頃、あの部屋で殺人が行われたのを目撃し、かけつけると死体も何もかもなくなっていた。しかし、朝になって死体が発見された。…ということはですね…ううん…」
あたしは警部さんの話を金田一君と美雪の間で壁にもたれて腕を組みながら聞いていた。
刑事「警部。つまり犯人は桜樹マリ子をあの部屋で殺し、一回運び出してまた運び入れたってことでしょうか？」
刑事さんがそう言うと金田一君が「それは…」と喋り出した。
一「不可能じゃないんですか？」
刑事「なにぃ？」
一「昨日の夜我々があの部屋に駆け付けた時、たった一つの扉は完全に閉まっていましたし、ガラス窓の鍵も全てかかっていました。つまり密室だったんです」
警部「確かですか？それは」
金田一君は警部さんの言葉に頷くと「な？」とあたしを見た。
警部さんと刑事さんの視線があたしに移り、あたしはコクンと頷く。
刑事「そんなバカな事があるか。扉も窓も全部閉まっていたら、犯人は死体も運び出せないだろ。自分だって逃げられないだろ」
一「えぇ…」
刑事「ええじゃないよ。じゃあ何か？犯人は死体と共にあの部屋からぱっと消えて、また朝になってぱっと現れたっていうのか。そんなこと出来る奴がいるか!」
そう言って金田一君に詰め寄る刑事さんの肩を警部さんがポンと叩いて「向井」と宥める。
すると、尾之上君が前に出た。
尾之上「やっぱり魔術師だ…」
「なんだお前は急に!」
「なんて事を言うんだ!」
尾之上君の言葉に先生たちが反論する。
あたしはそれを聞きながら首裏に手を当てて視線をそらした。
警部さんがあたしたちを見ながら「魔術師？」と問いかける。
『放課後の魔術師…』
あたしの頭にはあの時に見たあの不気味な仮面と黒いフードの奴が浮かんでいた。
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さきっち(プロフ) - あさん» そうなんですか！ (2019年12月7日 11時) (
レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 私は山ちゃんのが一番好きです!マンガ全巻持ってるんですが山ちゃんが一番似てる！ (2019年12月7日 0時) (レス) id: 3f8f946044 (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - すみません、いろいろミスして何回も送っちゃいました！申し訳ないです (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
johnny’s_ldh_love(プロフ) - 突然すみません！名探偵コナンっていつ頃更新しますか？ (2019年12月2日 7時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
にーにゃ - 突然すみません！名探偵コナンっていつ頃更新しますか？ (2019年12月2日 6時) (レス) id: 2e8392d2ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2019年7月28日 0時
