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カナの服装は茶色のポンチョ風トップスにダメージジーンズ。そして厚底のスニーカーだ。
ふたりがいるのは夏島だった───
ジャングルの中をさまようふたりは汗ひとつかいていない。それは先程からAが空気中に水を蒸発させて涼しい風を送っているからだ。
その時、ふたりの横からガササッと大きく草木を揺らす音が聞こえて、目を合わせたふたりは素早く身構える。出て来たのはふたりよりもはるかに体長が大きいカエンカブトだった。先程から出現している普通の動物などとは桁違いの大きさの固有種にふたりは顔を見合わせた。
『またかよ……』
カナ「ダメだよ、A!カブトは食べる気にはならない!!」
『いや知らねえし。』
硬い甲羅の下から現れた大きな羽でこちらに飛んでくるカエンカブトに、まずカナが走り出した。
カナ「“炎竜の咆哮”!」
カナの口から放たれた炎をカエンカブトはさっと避けるが、その先には先回りしていたAが待ち構えていた。シュゥゥッと水を手に集めて、カエンカブトを鋭く睨みつける。
『“水竜の鉄拳”!』
Aの一撃によって、KOされたカエンカブトを一瞥して、Aはカナの元へと降り立った。
カナ「さっきから思ってたんだけど……こいつらのでかさ、異常じゃない？」
『うん。何かあったのかな……それともこの島ではこれが普通とか？』
カナ「なわけないじゃん。」
ふたりが顔を見合わせて悩んでいると、背後の木々がガサガサッといくつも揺れだした。まさか…と恐る恐る振り返ったふたりの目に入った何匹もの固有種たち。ふたりはゆっくりと顔を見合わせると、くるりと回れ右をして走り出した。
『どんだけいるのよ!!』
カナ「ったく、ここは魔窟か……!」
『早く他の皆と合流したいのに……』
カナ「あああああーー!!」
『うるさっ』
隣を走っていたカナが急に大声を上げて、Aは顔をしかめながら彼女を振り返った。当の本人はキラキラとした眼差しで走りながら後ろを振り返っている。
視線は後ろなのに真っ直ぐ走ったり木々を避けたりしているとは、器用な奴である。
カナ「見てA!」
『ん？』
カナ「イカ!イカがいるよ!あれ食べたい!!」
カナの視線の先を追うと、追いかけてくるいくつもの固有種の中にイカフラがいた。黄色とオレンジという独特の色合いをしたイカフラはふたりを真っ直ぐに追いかけてくる。
カナは今にもよだれを垂らしそうな顔でイカフラを見た。
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SARA(プロフ) - 大好きです！ルフィ夢が好きなのでありがとうございます！🤍 (5月13日 20時) (
レス) @page1 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初見です。はじめまして、 夢小説を読んでいると、繊細な文章、語彙力を尊敬したい気持ちを持ちました。ルフィと夢主との関係性も好みなタイプでした。 (2021年1月12日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2020年4月23日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2020年4月22日 1時
