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「頭を討ち取れっ!」
ロビンの手をのがれて、ルフィに斬りかかった海賊たちを、今度はブルックが阻む。
ブルック「“眠り歌・フラン”」
音楽家はバイオリンの音色で人を眠らせることができた。ガイコツ男の子守歌を聴かされた海賊たちは、その場でカクーンと居眠りをはじめた。
「くそっ!怯むなっ!」
それを見ていた他の海賊たちがルフィに向かっていく。
カナ「“炎竜の
カナの口から放たれた炎の竜巻が次々と海賊たちを風圧で浮き上がらせて何十度もの熱風で火傷を負わせていく。
仲間のサポートを受けて、ルフィは逃げるシキに追いすがる。
ルフィ「おれの仲間に……!なんかしたのかァ〜〜〜!」
ルフィは殴りかかった。
虚を衝かれたシキは、ふりかえりざまにゴムゴムパンチの痛打を顎にくらった。
「親分!」
部下たちの前で、シキの体がふき飛んだ。
だが、シキは、カッと目を見開いてこらえると、『フワフワの実』の能力で、そのまま舞い上がって奥の部屋へと飛んで行った。
「待てェ!」
ルフィの前に現れる海賊の船長たち。
『“水竜の咆哮”!』
横から現れた大量の水が一気に目の前の海賊たちを退けた。水の勢いに押し負かされた船長たちが壁にぶちあたっていく。
『目の前にいるからよ。』
舞うように銀髪を揺らして、一味の歌姫が船長をチラリと見る。交錯する黒と桜色。
それに頷いて追いかけるルフィの前にはピエロ男が立ちはだかった。
Dr.インディゴが手にした仕込み杖の剣がルフィの眼前に迫る。
ガキィ───ィイン!
Dr.インディゴ「!?」
ゾロ「船長の……ジャマすんな!」
駆けつけた緑髪の剣士がDr.インディゴの剣を受けているあいだに、ルフィは走り抜けた。
次に立ちはだかったのは巨漢のゴリラ男───スカーレットだ。両手を広げて廊下で通せんぼをしたところを、その脇腹に強烈な蹴りが襲いかかり、巨体をのけぞらせた。
スカーレット「ゴボ〜〜〜ッ!」
サンジ「道を開けろって……いってんだよォ!」
サンジとスカーレットが相対する。
奮戦する仲間たちを信じ、ルフィは広間をあとにして〈金獅子のシキ〉を追った。
ルフィの姿を見送ったAの体を魔力で作られた水の竜が囲む。
ルフィは頭の中で右目がガーゼで覆い隠されたAの姿を思い浮かべた。
───おれの好きな桜色を傷つけたのはアイツだ。これ以上、Aに手出しはさせねェ。
ルフィ「絶対に……!」
逃がしはしない。ぶっ倒す。
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SARA(プロフ) - 大好きです!ルフィ夢が好きなのでありがとうございます!🤍 (5月13日 20時) (レス) @page1 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初見です。はじめまして、 夢小説を読んでいると、繊細な文章、語彙力を尊敬したい気持ちを持ちました。ルフィと夢主との関係性も好みなタイプでした。 (2021年1月12日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 面白いです!これからも楽しみにしてます! (2020年4月23日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2020年4月22日 1時