【3】 ページ23
シャオと家族の会話から、シキの目的が
ナミ「ルフィ?A?」
ルフィ「来るな、ナミ!」
『中に戻ってて!』
だが、事態は風雲急を告げていた。
村の裏手、高台にある墓地の大きな石舞台に、金色の鬣をなびかせた男が立っていた。
シキ「ベィビーちゃん、見っけ♪」
大海賊時代をしぶとく生きのびた、老獪な海賊の顔がニィッと笑う。
ナミ「シキ……!」
シキ「つれねェじゃねェか、ベィビーちゃん。黙って逃げ出すなんて……傷ついたぜ、おれァ……」
サンジ「黙れクソ野郎……!ナミさんとおれたちにした仕打ち、何倍にして、かえさせてもらうからな。」
なれなれしいシキの態度に、サンジが眉毛をつり上げた。
シキ「ジハハハハ……!威勢のいいこった。おれは海賊、欲しいものを奪っただけだ。奪われるほうが間抜けなのさ。そこまで、いい女も、そうそういねェからな。奪われたくなけりゃ、しっかり守れ。そこの女もな。」
シキの視線がルフィの隣に立つAに向けられた瞬間、ルフィが鋭くシキを睨みつけながらAを守るように前に立った。カナも手に魔力の炎を集中させながらシキを睨みつける。
ルフィとカナの様子にシキはふんと鼻で笑った。
シキ「もっとも……その女のほうが、すでに、おれから離れられなくなってると思うがな。そうだろ、べィビーちゃん。」
ジジイならではのねちっこい言葉で、シキが、ナミを睨めつける。
シキ「次は歌姫だなァ……」
ルフィの後ろにいるAを睨めつけるシキ。対抗するようにAも睨み返した。
サンジ「てめェ……!」
怒りでわれを忘れかけたコックを制して、船長が前に出た。
「おい、舵輪!」伝説の金獅子を道具呼ばわりすると、ルフィは叫んだ。「おれの仲間に手ェ出して、無事でいられると思うなよ。」
シキ「ほう、どうする気だ……?」
ルフィ「ぶん殴る!」
ルフィは先陣をきってシキに立ちむかった。
仲間たち───A、カナ、ゾロ、ウソップ、サンジ、巨漢の人型に変形したチョッパーも、いっせいに地面を蹴った。
シキ「ジハハハハ!殴れるものなら殴ってみろ!」
石舞台に立ったシキめがけて、ルフィが跳んだ。腕をふりかぶってゴムゴムパンチを見舞う。
ふんっ、能力者だったな───
ぎゅ〜〜〜んと伸びたルフィの拳に対しても、圧倒的な経験を誇る老海賊に動揺はない。
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SARA(プロフ) - 大好きです!ルフィ夢が好きなのでありがとうございます!🤍 (5月13日 20時) (レス) @page1 id: 1b37a3f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初見です。はじめまして、 夢小説を読んでいると、繊細な文章、語彙力を尊敬したい気持ちを持ちました。ルフィと夢主との関係性も好みなタイプでした。 (2021年1月12日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 面白いです!これからも楽しみにしてます! (2020年4月23日 1時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さきっち | 作成日時:2020年4月22日 1時