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26話 ページ26

京都・矢島邸───。
日本家屋の重厚な門にはバリケードテープが張られ、その前にはパトカーが何台も停まっていた。
そこに新たなパトカーが停まり、小五郎と阿知波が出て来た。
さらにその後にコナンと愛梨を乗せた平次のバイクが停まると、立ち番をしていた警官が駆け寄ってきた。

「ちょっと君たち、ここは立ち入り禁止だよ」

平次「毛利小五郎の連れのもんです」

「何をアホなことを……」

警官が眉をひそめると、

「その子らやったら、通してもかまへんよ」

そばにいた京都府警の綾小路文麿警部が間に入って来た。

綾小路「お久しぶりですなぁ、お3方」

と微笑む綾小路の肩に乗ったシマリスが、チュチュッと挨拶するように鳴いた。





綾小路「殺されたんは、矢島俊弥さん。造り酒屋の御曹司で、この豪邸に一人で住んではったそうや。死亡推定時刻は早朝6時頃。遺体発見は8時間後の午後2時……」

綾小路は離れに続く渡り廊下を歩きながら、平次とコナンと愛梨に事件の詳細を説明した。

綾小路「ああ、足許気ぃつけてください。派手に荒らしていきはったんで」

骨董品が飾ってあった棚がめちゃくちゃに荒らされていて、割れた花瓶や置物が散乱していた。
先頭を歩く綾小路が角を曲がると、和室の前の廊下で阿知波と小五郎が話をしていた。

小五郎「現場の状況から見て、強盗殺人で間違いないでしょうな」

小五郎の言葉に、綾小路は「ええ」とうなずき、二人に近づいた。

綾小路「我々もそう考えてます。何者かが金品を目的で侵入。矢島さんと鉢合わせたと……」

小五郎「犯人はとっさに盗もうとしていた日本刀で撲殺。その後、金を取って逃げた……」

小五郎は綾小路の推理の続きを言い当てながら、現場の和室へと足を踏み入れた。
その後ろでは、阿知波が「何でや……何で……」と声を震わしている。
現場に入った小五郎は、改めて部屋の中を見渡した。
和室の真ん中で頭から血を出して倒れている矢島の周りには、かるたの札が散らばっていた。

小五郎「見たところ、被害者はかるたをやっていたようですな」

平次「ホンマやなぁ」

背後から大阪弁が聞こえたと同時に、平次とコナンと愛梨が部屋に入ってきた。

小五郎「なっ、なーんでおめーらが入ってきてんだよ!!」

平次「ほな警部はん、この現場ちょっと調べさせてもらうで」

平次は気にせず、廊下に立つ綾小路に声をかけた。

綾小路「鑑識の作業も終わってますんで、お好きなように」

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マロン - 立て続けのコメント失礼します!から紅の恋歌のあとは紅の修学旅行書いて欲しいんですけどいいですか?二回目ですけど応援してます!頑張ってください!! (2019年9月21日 20時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - マロンさん» ありがとうございます!(泣) (2019年9月8日 2時) (レス) id: f5cfe9f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 夜にすみませんいつも楽しんで読ませてもらってます!瞳の中の暗殺者の「大切だからだよ!」ってセリフのところ、夢主ちゃん(愛梨ちゃん)かっこよすぎじゃん、えマジでかっけーってなって家族に変な目で見られましたρ(тωт`) イジイジこれからも応援してます! (2019年9月7日 21時) (レス) id: 81eb5f8e4a (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 愁さん» 夢小説なので。ここでは夢主ちゃんが主人公なので新一くんの言葉をとるときはあります (2019年2月7日 20時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)
さきっち(プロフ) - 愁さん» 新一くんは夢主ちゃんと付き合っているんですよ。蘭は新一より夢主の方が好きという設定です。一応設定に書いてありますけど (2019年2月7日 20時) (レス) id: 8c299fa2e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さきっち | 作成日時:2018年9月2日 17時

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