第11話 ページ13
「国王を弑逆しただって…!?」
「お前が、あの優しい王を…!」
バッとスウォンが後ろに下がると1人の衛兵がスウォンに声をかけた。
「スウォン様、ここは私が」
「下がっていなさい。近づけば首が飛びますよ。目の前にいるのはこの緋龍城の要。五将軍の一人、ソン・ハクと国王専属護衛のカナです」
スウォンのその言葉にザワッと一気に周りがざわついた。
「ハクとカナ……!?」
「あいつらが高華の“雷獣”と“黒豹”と噂される…」
そんな言葉など気にもせずハクは問い掛けた。
「……なぜだ？王位の簒奪か？」
その言葉に続いたカナは首を横に振った。
「いや、あんたは…
小さい頃、笑い合いながら剣を交えた記憶を思い出しながらカナは言葉を続けた。
「武器を厭うか弱き王に刃を向けたの？」
「てめえの誇りがそれを許したのか!?」
「―――弱い王など……この国には必要ない」
再び交えた武器。
ハクとカナの大刀と槍がスウォンの肩口を斬った。
血が飛ぶ様を、Aは呆然と見つめる。
―――あれほど仲の良かった3人が戦う姿など、見たく…ない―――
「待て!!」
ザッとA達の周りにいた兵たちが一斉にハクとカナの首へと武器を向けた。
「スウォン様、ご無事ですか？」
「スウォン、あたしが見ていたスウォンは、幻だったの？」
「お前になら姫を任せてもいいと…思っていた……」
「……貴方達の知っているスウォンは最初からいなかったんです。道を阻む者があれば、切り捨てます。誰であろうとも」
―――聞きたくない。もう何も、聞きたくないの―――
するとヒュッと何処からか矢が飛んできて、カッと地面に刺さった。
「矢!?一体どこから…」
その一瞬の隙を見て、カナはヨナを、ハクはAを抱えてその場から走り出した。
しばらく走ると、奥の方からミンスが姿を現した。
「将軍っ、ハク将軍、カナ様…っこちらです」
ミンスの案内により人気のない場所に一時身を置く。
「矢はお前か、ミンス」
「陛下が…」
するとミンスの顔が暗くなった。
「はい、さっきの会話を聞きました。姫様…陛下は…本当に亡くなられたのですか？」
A達の前に膝をつきながらそう問いかけるミンスに、涙を流しながら心此処にあらずのヨナの代わりにAがコク…と頷いた。
「……そうですか、申し訳ありません。どうしても信じられなくて……」
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ムーミン一家 - 暁のヨナ、私も最近ファンになりました！面白いですよね〜ちなみに私はジェハ押しです。これからも頑張って下さい！ (2018年7月21日 23時) (
レス) id: 8c840e0186 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年7月7日 19時) (レス) id: 6d5e66c80d (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 待ってました！更新これからも頑張ってください♪ (2018年7月6日 18時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さきっち
| 作成日時：2018年7月6日 17時
