48・想いを ページ48
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勝手に退寮手続きされたけど
夏油さんによるともう新しい住居は確保してくれてるとの事で。やはり仕事は早いんだな、と思ったり。
“では今週末に引っ越し宜しくね!”と
部長さんは足取り軽く帰って行った。
バタンと閉まるドアのこちら側。
結局、さっきの私の問の答えは聞きそびれたまま‥
(部長の来るタイミングよ‥)
突っ立っている私にこの後の予定を確認される。
部長が入ってくる前の空気に戻れるはずもなく‥
特に急ぎもないと伝えると
思いもよらない一言。
『せっかくだし、新しい部屋案内するよ』
「え‥あ、はい。」
夏油さんの車に乗せてもらう。後ろに乗ろうとすると前においで、と助手席に座らせてもらった。
車内に漂うのはさっき間近で感じたムスクの香り。
思い出してドキッとしてしまった
寮とは真逆の方向へ進む車。
見慣れない街並みを黙って見ていた
30分ほど車を走らせ着いた所は高層マンション
「ぅゎ、高っ」
『ほら行くよ』
「え‥凄。いや待って家賃‥」
ぶつぶつ言ってる私を置いて
すたすたと行ってしまう夏油さん
「あ!待って下さい!!」
静かなエレベーター内
「あのー、せっかく新しい部屋を探していただき、お気持ちはありがたいんですが‥たぶん私、家賃払えません」
駐車場に停まる高級車の数々、綺羅びやかなエントランスにだだっ広いエレベーターホール‥
聞かなくてもここがセレブ達の住まうエリアだと分かる
『あぁ、その事なら気にしないでいいよ』
どゆこと?あ、もしかして家賃の一部は会社負担とか?
なら有り難いけど、にしても高いだろうに
どこからか取り出した鍵でドアを開ける夏油さん。
彼について部屋に入るも何だか違和感。
まだ入居前だと言うのになんだこの生活感は‥
「‥ん?夏油さん、ここは‥?」
『あぁ、わたしの部屋だよ』
「あ‥‥へぇ、」
荷物を取りに寄ったのかな?
それなら事前に言っといてよ、と思いながら
リビングの入口で立ち止まってみる
そんな私を振り返り、
ズイっと顔を寄せてくる夏油さん
『やっと手に入れた。もう逃げないでね?』
「っっ?!」
『大好きなんだ、初めて会った時からずっと。
君のことが頭から離れない。
どんな手を使ってでもそばに置きたくて
知れば知るほど好きになっていった。
それこそ首輪でもつけて繋いでおきたい位にね』
さっきの答えだよ、と微笑まれれば
私の心臓はオーバーヒート寸前だ‥‥‥
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すみっことかげ(プロフ) - 歯磨き子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです☆お、ここにも夏油さん推しがいらっしゃいましたか!!かっこいいですよねぇ本当! (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き子 - キュンキュンしすぎて・・・ありがとうございます。夏油推しには最高です、夏油様どこにいるんでしょうか() (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 0d41b786f3 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - こんぶさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんばりに驚いてもらえましたかね?面白いと言ってくださり嬉しいです!何故こんなおかしな事になってるのか、次話で明らかになるのでお楽しみに!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ - NYの新事実に目玉が飛び出る所でしたw私もニューヨークだと思っていたので。本当に面白いです(*^^*) (2021年9月26日 3時) (レス) @page44 id: 7f18273dc2 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - しゅーくりーむさん» コメントありがとうございます!わあ!そう言っていただけて嬉しすぎます!夏油さんかっこいいですよね、やばいですよね。理想を崩さないように頑張って書きますね!! (2021年9月23日 8時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみっことかげ | 作成日時:2021年8月12日 16時