22・純粋な賄賂は正義 ページ22
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『なにそれウケるね。ストーカーじゃん』
『違うよ、わたしはそんなクズじゃない』
驚いたな。彼女は硝子と同期であり友達だった。事のいきさつを話すと硝子は疑わしいと言いたげな視線をありありと送ってくる
硝『あんた、女に困ってないよね?そういうのは周りに湧いてる女に言いなよ。欲のハケ口に私の親友はやれない』
傑『確かに困ってはないけど‥でもそういうのじゃないんだよ彼女は』
硝『何が違うんだよ、』
傑『体だけが欲しいんじゃない。あの子の全てが欲しくて欲しくてたまらない。どうしよう硝子』
硝子(まさか本気で?‥嘘だろ?!)
傑『わたしが社長に話して人事部にも話を通すから、硝子も協力してよ、ね?』
中々首を縦に振らない硝子にダメ押しの一言
傑『タダとは言わない。5カートン』
硝子『‥‥手を打とう』
ふふっ。買収完了。
◇◇◇
それからトントン拍子に事は進んだ。Aを側に置ける事になり嬉しくて、面倒な女達との関係をどんどん切っていく
面倒くさい女が一人、会社まで押しかけてくる。ほんっとそういうトコだよ
元々そんな好きじゃなかったし、と言った瞬間頬に衝撃。あーもうほんとヤになるな。そういうふうに仕向けたのは自分だけど。めんどくさ、と戻ろうとすると柱の陰に人の気配
まさかそこに居たのが彼女だったなんて。想定外すぎる。ていうかこんな時間まで会社に残って何してるの?危ないでしょ
翌日、はじめましてとやってきた彼女は私の顔を見るなり固まる。ふふ、やっぱり忘れてはくれないよね、残念
第一印象が悪すぎるのか、わたしの事を全く相手にしないA。猫みたいに威嚇してくるのは可愛いだけなんだけど。結構分かりやすくアプローチしてるつもりなのに、なんでだろ
でもきみがどうであれ、必ず手に入れるから
いざ一緒に仕事をするようになって、彼女がただ優しくて可愛いだけじゃない事を知った。すごく真面目だし急な異動でも早く秘書として力になりたいと頑張っている姿にどんどん惹かれていった。ついつい手を出すと、顔を真っ赤にしてオロオロするのもたまらない
早くわたしの事を意識して欲しいな、なんて悠長な事を思いながらある日訪れたパーティ。色っぽいドレスは完全にわたしの好み。馴れ馴れしい男にわざと“A“と名前を呼んで牽制したのに結果、迫られ触られてる始末。
ねぇA?
どうしたら君はわたしだけを見てくれるようになるんだい?
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すみっことかげ(プロフ) - 歯磨き子さん» コメントありがとうございます!嬉しいです☆お、ここにも夏油さん推しがいらっしゃいましたか!!かっこいいですよねぇ本当! (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
歯磨き子 - キュンキュンしすぎて・・・ありがとうございます。夏油推しには最高です、夏油様どこにいるんでしょうか() (2021年10月1日 16時) (レス) @page48 id: 0d41b786f3 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - こんぶさん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんばりに驚いてもらえましたかね?面白いと言ってくださり嬉しいです!何故こんなおかしな事になってるのか、次話で明らかになるのでお楽しみに!! (2021年9月26日 7時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
こんぶ - NYの新事実に目玉が飛び出る所でしたw私もニューヨークだと思っていたので。本当に面白いです(*^^*) (2021年9月26日 3時) (レス) @page44 id: 7f18273dc2 (このIDを非表示/違反報告)
すみっことかげ(プロフ) - しゅーくりーむさん» コメントありがとうございます!わあ!そう言っていただけて嬉しすぎます!夏油さんかっこいいですよね、やばいですよね。理想を崩さないように頑張って書きますね!! (2021年9月23日 8時) (レス) id: 836ec41816 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみっことかげ | 作成日時:2021年8月12日 16時