五条悟の「妹」が呪術高専に来た件について【呪術廻戦】

そこにいろ ページ16

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私達は今、全速力で杉沢第三高校に向かっている。




〖非術師に被害が出る前に止めなくちゃ…〗
今はそれしか頭にない。

"知らないうちに"頭に刷り込まれている〖この言葉〗を繰り返しながら、
ひたすらに走り続ける。



一方の虎杖くんと伏黒は、まだ共有できてない情報を互いに交換していた。



「御札って、そんな簡単に取れんの？」


「いや、呪力のない人間には無理だ！普通はな！」


「今回のは中のモノが強すぎる！封印も年代物！紙切れ同然だ！」




『虎杖くん！ここら辺に近道とかないの？』


「ある！こっち！！」



虎杖くんから時間を短縮できるルートを聞き、
やっと学校の門の付近まで来た。






すると、急にゾワッとした何かが恐怖へと襲う。



「な、なんだ…この圧(プレッシャー)は…！！」






今、この学校は普通じゃない。

非術師でも、本能で「危険」だと感じ、
脳から全身にかけて信号を出すほど禍々しいオーラを放っている。


こんな怖気がすることは私達でも中々ない。



流石は特級呪物、両面宿儺の指ね…。





「お前は此処にいろ。」


校内へと進みながら、部室の場所に向かおうとする恵と、
恵を引き止めている虎杖くんを、門の上に立って眺めていた。



『……』

いつもとは少し違う冷たい風が、私の髪をなびかせる。





「待てよ！俺も行く！！やばいんだろ！？」


虎杖くんは何度も恵に説得していた。




「2月(ふたつき)やそこらの付き合いだけど、友達なんだ！

放っておけねぇって！」





「……【ここにいろ】」









恵は一切聞く耳を持たず、門の上を飛んで先に向かった。

……一般人を巻き込まないための当然の判断だと言える。
でも彼への同情もしてしまう。




「…っ」

『…………』




眉を寄せて、少し悲しそうな表情でこちらを見る虎杖くん。

言葉を何かかけようかとも思ったが、




下手な事は言えない。と何も思い浮かばず…、






彼を人目見て、私も恵の後を着いて行った＿＿

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