僕が神に願うこと

願い4 ページ5

山姥切side

今、俺たち第一部隊は関ヶ原にいる。
うちの主は運が悪く、れあも全くいないし、
兄弟も来ない。
暑苦しい方はいるのに。
頼む、早く来てくれ。


いい加減和泉守が面倒くさい。



話がそれたな。

第一部隊は部隊長が俺、和泉守、薬研、鯰尾、小夜、長曽根だ。


れあがいないのに長曽根がいるのは努力の賜物だろう。



「ねえ、山姥切。
あっちに刀の気配がする」


他の部隊でもいるんだろうか？


「いや、1人しかいないっぽいぜ」


薬研が訝しげに言う。


「とりあえず行ってみよーぜ」


国広かもしんねえからな！


と先走る和泉守を抑えながら短刀たちを先に行かせる。


「おいおい、旦那。少し静かにしてくれや。



って、おい！堀川の旦那！
大丈夫か？なんで傷だらけなんだ！」



和泉守の表情が変わる。



「おい……これはどういうことだ？」


落ち着け、と長曽根が止めるが聞いていない。


「なんで国広が1人で放置されてんだよ！？」



兄弟に意識はなく、今にも折れそうだった。

辺りを見回すと、兄弟が倒したと思われる敵の打刀が一振りあった。


まさか、単騎出陣か？


「とりあえず本丸に運ぶぞ。和泉守、兄弟を頼む」


ボスまで行ってないが、主も許してくれるだろう。





しかし、こんな形で会うなんて、望んでなかった。これも俺が写しだからだろうか。




ブラック本丸から来たなんてことは無いといいんだか。

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