検索窓
今日:19 hit、昨日:4 hit、合計:72,715 hit

願い3 ページ4

智樹side

うわ、暗い。真っ暗だ。
光、光がほしい。
いいことがなかった僕の人生を変えてくれるような光が。



……何を言ってるんだろう。
本当に死んだのかな?

でも、それにしては温かい。
それに、段々光が見えてきた。



やっと、この暗闇から出られる!


一生懸命手を伸ばす。


もう少しで届きそうな所で光に包まれる。



あまりに眩しくて目を閉じる。


次に開けた時、そこには何が待ってるのだろうか?





「う……ん?」



体のあっちこっちが痛い。
しかも、ここは……森?
なんでこんなところにいるんだ?
しかも、真ん前に刀を振り上げる骨がいるんですけど。



「シネ」


いや、しねないですよ!?



「うわぁぁぁぁっ!」



逃げる。全力で。
怖い、怖い怖い怖い。

もう、傷つけられたくない!
傷つけたくない!



必死で走るが、怪我をしているのかとても動きにくい。
恐怖に支配された頭でなんとか考える。

その時、腰のあたりで音がした。


「これは……刀?
僕の物なのかな?」



刀なんて見たことも持ったことも無いけど
やるしか無い。



クルリと向き直って、相手の動きを読む。


「倒れろ!」



相手の大振りをかわして、懐に入り込む。
思いきり突き刺した刀はズブッと鈍い音を立てて肉を貫く。



「あ、ぅあ、え?」



こ……ろした?僕が?


どうしよう、いや、でも襲われたからしょうがなくて、

でも、僕なんかが人を傷つけてしまって、


また、怒られる?殴られる?蹴られる?



もうダメだ。なんかフラフラする。
気持ち悪い。


また、さっきの人に殺されるんだったらそれでいいや。


願うなら、








優しい夢が見れますように。

願い4→←願い2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紗月(プロフ) - 時雨さん» いえ、わざわざありがとうございます! (2016年12月18日 1時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - …って、もう解決してたみたいですね。なんか、本当にすみませんでした(汗) (2016年12月18日 1時) (レス) id: 9df64bfe3b (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 紗月さん» 黒真さんじゃなくてすみません。山伏の一人称は「拙僧」ですよ! (2016年12月18日 1時) (レス) id: 9df64bfe3b (このIDを非表示/違反報告)
紗月(プロフ) - すいません!山伏さんの一人称ってなんでしたか? (2016年10月5日 15時) (レス) id: 20a4380b24 (このIDを非表示/違反報告)
黒真 - 山伏さんが昼餉を取りに行ったんですよね?だとしたら一人称が違いますよ (2016年10月5日 15時) (レス) id: 6f04cd4e51 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:合歓木 | 作成日時:2016年8月27日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。