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不「…いやー、私は結局
その元カレが忘れられないって
だけって言うかね、」
「…あ!そうなんですか!」
そうだったんだ!
なんか、ちょっと安心したかも!
私がそう思って元気になっていると、
不「…あんた、なんか嬉しそうね。」
「…え!?あ、いやいや!
そんなことないですよ!」
不「…まぁ、いいけど。」
そう言ってまたため息をついている
お姉さん。
…よっぽど、その元カレさん
好きだったんだろうな。
いくら妹のお見舞いがあるからって
病院に来て、
わざわざ私にその元カレさんに
似てる蓮のことを聞くぐらいだし。
「…その元カレさんと
なんで別れちゃったんですか?」
私はと恐る恐るそう聞いてみた。
不「…そうねぇー。
ほら、私ってこの通り、
オカマじゃない?」
「……え!?そうなんですか?」
不「え、今、気づいたの?あんた?」
「…あ、は、はい!
すごく綺麗なので女性って思って、」
不「あらー!嬉しいわ!お世辞でも!
ありがとね!」
「あ、いや、ほんとに!」
そう言ってさやちゃんのお姉さん?
お兄さん?は顔に手を当てて
照れていらっしゃる。
…ん?でも、なんで新川さん
お姉さんって言ってたんだ?
私がまた不思議に思っていると、
不「…あ、でさ、話戻るけど
オカマって生きにくいじゃない?
だから、まぁ、元カレは
真っ当に俺は女の人を好きになるって
言ってフラれたって感じなのよね。」
「…え、そうなんですか?」
不「…そうそう。」
…そうかな?でも、私は、
「…私はそのオカマとか女とか関係なく
元カレさん好きならまた好きって
伝えたら良いのかなって思います。」
…うん。別に男とか女とか
区別するのは私、好きじゃないし。
……………って、はっ!!!
わ、私はなんて失礼なことを!!
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作者名:さつき | 作成日時:2021年8月9日 22時