ドリームアゲインアゲイン(黒)2 (ページ36)

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謝るページ36

あの後、ひーくんのところに
謝りに行こうと思ったら
偶然、ばったりと病院で会って、

｢…あ、ひーくん。｣

岩｢…お、Aじゃん。
お疲れ。｣

｢…お疲れ様です。
あの、こないだはすみません。
急にあれだけ言って帰っちゃって、｣

岩｢…全然いいって。｣

｢…ありがとうございます。
それで、あの、…蓮と喧嘩したって
聞いて、｣

岩｢…あー、翔太から聞いた？｣

｢…はい。ごめんなさい。
ほんとに、なんてお詫びすれば
いいか、｣

…最悪すぎるよね、私。

そう思って私が下を向いてると、

ポン

｢…え？｣

ひーくんが少し笑って
私の頭の上にポンと手を乗せた。

岩｢大丈夫だって。
またそんな泣きそうな顔
しなくていいから。｣

｢い、いやでも！｣

岩｢…ちゃんと目黒とは
仲直りするし。だから心配すんな。｣

｢…はい。｣

岩｢分かったならいいわ。
じゃあ、俺、もう行くわ。
またな。｣

｢…はい。またですね。｣

ひーくんはそう言って手を振って
爽やかに去っていった。

…申し訳ないな。

でも、ありがたいな。

私に気遣わせない為にあんなこと
言ってくれたんだろうな。

…うん。よし！
元気出して行こう！私！

次は蓮に謝るんだ！

私はそう思って気合いを入れていた。