第六十二話 寝ている間の内緒 ページ16
〜さとみサイド
髪を乾かし終わって、部屋に戻る。
やっと莉犬を深く味わえる。
ベッドで恥ずかしそうにする莉犬を想像すると、顔が赤くなっていく。
いや、俺が女々しい事してどうする。とにかく、莉犬に会いに行かなきゃ。
と、リビングのソファーからすぅ…すぅ…と小さな寝息が聞こえた。
ソファーで寝ていたのは俺のペットではなく、俺の愛しい彼だった。
無防備で丸くなって寝ている所を見ると、思わず胸がキュンとする。
さとみ「莉犬、そんな所で寝てたら風邪ひくぞ〜?」
…返事がない。どうやら寝たふりではないみたいだ。とりあえず、ここに寝かせる訳にはいかないのでお姫様抱っこして部屋に連れて帰る。
さとみ「よいしょっと。」
莉犬の華奢な体をベットに降ろす。莉犬は綿あめのように軽く感じた。…ちゃんと食べてるのか?
莉犬の体に掛け布団をかぶせ、俺も布団に入る。
寝ている莉犬の顔をそっと触ってみる。幸せそうな寝顔に思わず笑みがこぼれる。
さっきはさんざん攻めちゃったからな。思いっきり出しちゃったら、疲れちゃうよな。
そういうのは残念ながらおあずけになってしまったみたいだ。
目の前にこんなにも可愛くて天使のようなスイーツみたいな愛する人がいるというのに。
今の俺は、ショーケースに入ったケーキを見て、ケーキが欲しくてたまらない子供の様だ。
俺をこんなにも我慢させちゃって、本当に罪な恋人。
でも待てよ。
寝てるって事はある程度、何してもバレないんじゃ…?
試しに莉犬の唇をゆっくり、そっとなぞる。
ぷっくり、柔らかい感触が伝わる。奪いたい。この赤い果実のような赤い唇を…
莉犬が起きないようにそっと俺は口付けをする。
本当は白雪姫のように、キスで目覚めたらいいのにって思ってるんだけどね。
ぷっくりとした柔らかな感触。
もし莉犬が起きてたら、今頃顔を真っ赤にさせてる事だろう。可愛い反応が見れなくて残念だな。
そっと唇を離し、音をたてないように莉犬の隣に入る。
莉犬の寝顔を独り占め…か。
独り占めってなんか、自分のモノにできたっていう勝利感があるんだよね。
ま、もう付き合ってるし莉犬は俺のモノなんだけどねw
今日は莉犬を大人にしようと思ってたんだけどな…
まぁ、明日その分可愛がればいいんだ。
寝ている莉犬の犬耳にそっと口をよせる。
『明日覚悟しといてよね』
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いおにーや 。(プロフ) - そうさん» 我『ワクワクワクワk(((終わり』『え…?』 (8月21日 0時) (レス) @page21 id: a32f845e99 (このIDを非表示/違反報告)
そう(プロフ) - お、おわり?! (2022年1月10日 9時) (レス) @page21 id: 3a35e53173 (このIDを非表示/違反報告)
もえち後輩@?先輩大好き同盟(`・∀・´)(プロフ) - ひなちゃんさん» 嬉しい照れる///リクエストありがとうございます!なるべく早く描けるように頑張ります! (2020年8月30日 2時) (レス) id: b19d35b421 (このIDを非表示/違反報告)
もえち後輩@?先輩大好き同盟(`・∀・´)(プロフ) - 名無しさん» えっ本当ですか!?ありがとうございます!やる気出ましたw (2020年8月30日 2時) (レス) id: b19d35b421 (このIDを非表示/違反報告)
ひなちゃん - 好きです(唐突)あのー、リクいいですか?さとりーぬで「寝込みを襲う(キス)」でお願いしたいです!!書けたらでいいのでよろしくお願いします! (2020年8月28日 22時) (レス) id: 21ddb02b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萌月姫(もえつき)@受験生なう | 作者ホームページ:http
作成日時:2020年5月3日 18時