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BOY【ジョルノ・ジョバァーナ】 ページ40

子ども扱いはよしてくれ。


 今まで遊んできた女性は大抵いつも僕を大人っぽい人として扱う人たちだった。そして、結局そんな彼女たちの相手をするのに疲れて、僕の方から別れを告げてきた。
 だから、こんな気持ちは初めてだった。

「A」

 名前を呼ぶと、彼女は僅かに目を細めてこちらを見つめる。その仕草ひとつをとっても、僕には完璧な女性に見えた。

「はい?」

「この前の話なのだけど」

 そう言った僕に彼女は困ったように眉を下げた。

「ジョルノ、前も言ったはずよ」

「でも、貴女の気が変わらないとも限らないでしょう?」

 そう言って、可能な限り綺麗な笑顔を作る。それが武器になると、僕はよく知っているから。だが、彼女はその僕の笑顔にますます困ったような顔をするばかりである。

「参ったな…僕は貴女にそんな顔をさせたいわけではないんだけど」

「ジョルノ…やっぱり、あなたの気の迷いだと思うの」

 彼女は意を決したようにそう口を開いた。思わず違うと言いかける僕の口を、彼女の深い色の瞳が黙らせる。

「あなた、私よりずっと若いでしょう?まだ10代よね」

「…ええ」

「あなたくらいの歳になるとね、年上っていう存在に憧れてしまう時期があるのよ」

 彼女はそう言って、僅かに言葉を切った。

「だから、きっと…あなたが好きなのは、私そのものじゃあない。年上っていう性質だと思うの」

(そう、なのだろうか)

「私はあなたより長く生きているから、あなたの知らない世界のことを知っていることもある。そういう知識の差に、あなたは惹かれているだけなのよ。」

本当にそうなのだろうか、と己に問いかけて、僕は首を横に振った。

(違う)

 確かに、初めは僕に過度な大人っぽさを求めない貴女が好きだった。気楽で、話も面白くて、少しだけ甘えられる貴女の傍は居心地が良かった。
 だけど、今はそうじゃない。若い、というだけの理由で、僕の言葉を信じてくれない貴女が愛しくも憎い。大人っぽさを求められるのは面倒なだけだったけれど、子供扱いをされるのは思っていた以上に苦しい。

「…僕は、本気だ」

 笑顔を作る余裕はもうない。

「僕が欲しいのは年上の都合のいい女性なんかじゃあない。そんなものいらない」

 貴女はきっと僕の言葉を真剣に考えはしなかったのだろう。だったら、今この瞬間から、僕のことを本気で考えてくれないか。


「貴女以外、いらない」

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りと(プロフ) - ∴さて、どこへ行こうか。さん» リクエストありがとうございます!返品が遅くなってしまい、大変申し訳ありません<(_ _)>リクエストの方、承りました!ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で取り扱わせて頂きたいと思います(^^♪ (2021年8月23日 23時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ?さん» ?さん、リクエストへの返信が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>リクエスト承りました!ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせていただきますヽ(*^^*)ノ (2021年8月12日 0時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モカさん» 返信がとても遅くなってしまい、申し訳ありません!リクエスト、承りました! (2021年7月19日 22時) (レス) id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
∴さて、どこへ行こうか。 - リクエストです。普段甘えない花京院典明の恋人(夢主)が甘える、という内容なのですがよろしいでしょうか?出来れば生存ifを希望します… (2020年11月6日 19時) (レス) id: a195df0bb5 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - リクエなのですが、露伴先生と病弱な夢主が恋人関係なのですがその病弱な夢主が意外にも悪徳的なスタンドを持っている事を知って何があったのかと聞くと泣きながら過去にあった親からの虐.待などを夢主が語っていき、その日は思う存分甘えされるみたいなのをください! (2020年3月27日 16時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りと | 作成日時:2019年1月9日 21時

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