恋と欲望【ブローノ・ブチャラティ】リクエスト･あいすすとろべりーさん ページ4
恋と欲とは紙一重。
ブチャラティを『そういう対象』として見る気はなかった。
彼にとって役に立つ存在になれれば、それ以上は求めなくていいと思っていた。私はなんの見返りもなく、彼の為に命も体も差し出せるものはなんだって差し出すつもりでいた。彼の為になるなら、彼に利用され、殺されるのも良しだった。
だから、この想いに気がついた時、少なからず動揺したし、自己嫌悪した。
(ブチャラティに『見返り』を求めるなんて！)
任務に成功したら褒めて欲しい…程度ならよかった。だが、彼に触れられたいし、彼に触れたいと思った。だから、そんな私の「恋」と呼ぶには汚い感情に、蓋をした。
(早く忘れなくちゃ)
私はブチャラティから別の人に目を向けようとした。
目を合わせなかった。素っ気ない態度をとった。話すのは、業務連絡と中身のない会話…たとえばちょっとした挨拶とか天気の話題くらい、だけ。
そうして、やっと自分の欲望を殺せそうだったのに──
「A、俺はお前に何か傷つけるようなことをしたのか？」
二人きりになった時、ブチャラティは私を呼んで、こう言った。そんなことはない、と言って逃げ出そうとした私をブチャラティは引き止めた。
「お前に嫌われたのか、俺は？」
そう言ったブチャラティの目が不安に揺れたのに気が付いてしまった。
「俺はお前に嫌われたくない。」
ハッキリそう言って、ブチャラティは私の腕を掴む手に少し痛いくらいの力を込めた。
(やめて、ブチャラティ)
ドキリ、と胸が跳ねる。
(そんなことされたら、自覚しなくちゃならなくなる)
引き寄せられた私の体は、自然とブチャラティの腕の中に納まった。
「俺はお前が思うような男じゃあない」
ブチャラティはそう言って、私の耳を胸に当てさせた。ブチャラティの胸は私と同じくらい早く音を立てていた。
「俺は聖人じゃあない。お前が思うほど正しい人間でもない」
そう言って、ブチャラティは私に触れた。その手の優しさと、大きさに、私の体が熱を帯びる。
「お前が俺から離れるのが怖い。逃げられるのが怖い」
微かに震えるブチャラティの声に、心臓が痛くなる。
「俺は…お前が好きだ。愛している」
その言葉に、トドメを刺されたような気分になった。
蓋をしていた欲望が…否、恋心がドロドロと溢れ出す。言葉につかえ、声は掠れ、散々な状態で、私は何とか言葉を返した。
「私も…貴方を愛してます」
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りと(プロフ) - ∴さて、どこへ行こうか。さん» リクエストありがとうございます！返品が遅くなってしまい、大変申し訳ありません<(_ _)>リクエストの方、承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で取り扱わせて頂きたいと思います(^^♪ (2021年8月23日 23時) (
レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - ?さん» ？さん、リクエストへの返信が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした<(_ _)>リクエスト承りました！ここではお話がいっぱいになってしまいましたので、続編の方で書かせていただきますヽ(*^^*)ノ (2021年8月12日 0時) (レス) id: 4416da2808 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - モカさん» 返信がとても遅くなってしまい、申し訳ありません！リクエスト、承りました！ (2021年7月19日 22時) (レス) id: b238753ec9 (このIDを非表示/違反報告)
∴さて、どこへ行こうか。 - リクエストです。普段甘えない花京院典明の恋人(夢主)が甘える、という内容なのですがよろしいでしょうか？出来れば生存ifを希望します… (2020年11月6日 19時) (レス) id: a195df0bb5 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - リクエなのですが、露伴先生と病弱な夢主が恋人関係なのですがその病弱な夢主が意外にも悪徳的なスタンドを持っている事を知って何があったのかと聞くと泣きながら過去にあった親からの虐.待などを夢主が語っていき、その日は思う存分甘えされるみたいなのをください！ (2020年3月27日 16時) (レス) id: d243ef7454 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りと | 作成日時：2019年1月9日 21時
