【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

８１話 ページ49

　
「このアジトを制圧すれは主様を捕らえられる」

　
と、誰が一度でも保証したか。
　
　

　
　
芥川はそう問われ、驚きを隠せずにいたが

実際ドストエフスキーのもとへ辿り着くものは存在していた



　
　

　

　
「やァ、善い喫茶処だね」

　
　
「・・・」
　
　

　
「流石に驚いた顔だ
“何故此処が判ったのか”そう訊きたいのだろう？」
　
　
　

　
太宰治。
　

今回の『共喰い』ウイルス対象者である
マフィア幹部小野Aの双子の兄であり天才的頭脳を持つ者。
　

　
　
「実際…極限下の一手だったよ。
だがかの『魔人』を欺くには並の手では足りないと判っていた
　
＿＿＿＿これが…私の一手だ」

　
　

太宰の向かいに座る男性‥‥男性は新聞より顔を上げた。
　
　
　

　


「久しいな、《鼠》」

　

「‥‥‥‥あぁ素晴らしい。
『神の目(アイズオブゴッド)』ですね…？」

　
　

「そうだ。街中の監視映像を統合する無謬の眼
その力で此処を見つけ出した
　
君が潜窟(アジト)に気を取られている隙にね
　

力を借りる条件は
“君達が掠め取った組合(ギルド)の隠し資産を取り戻す事”」
　

　
「手放した金に興味はないが
《鼠》に盗られたままでは小癪でな」
　
　

　

フィッツジェラルドが云った後、
やってきた坂口安吾率いる異能特務課がドストエフスキーを確保した

　
　








　

　
　

　
　
　
　

　

　

　
　
では視点は変わり、Aは今＿＿＿＿＿＿
　
　

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