【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

７５話 ページ43

路地裏を走る中也のもとに来たのは
マフィア本部の一階が探偵社に突破されたという情報
　

　

「一階が突破されたァ？
Aと首領(ボス)を死守しろ！俺もすぐ行く！」
　
　

「それは困るなぁ
＿＿＿＿素敵帽子くん」
　


「！」

　
　
　
「僕の推理では君が混じると勝率が下がる。
て事で、僕が足留め薬だ」
　
　

「オイオイ……正気か？
慥かにアンタは探偵社の主軸だが戦闘能力は無え筈だぞ」

　
　
「でも君
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿“前、太宰に負けたんでしょ？”」



　

　
「手前…重力に潰されてみるか？」

　
「名探偵に不可能はない」
　
　
　
　

中原中也 対 江戸川乱歩
　
　
　

　
　
　
　
マフィア本部＿＿＿＿＿＿
　
　
　
　
「(‥‥人形？)」
　

ｸﾞﾜｯ！！
　
　

本部を警戒しながら歩く樋口を背後から捕らえ
暗闇に引きずり込む＿＿＿＿夜叉。
　
　

　
「動けば斬る」
　

　
「！」
　
　

　
「地下三階。あの人が眠る避難室の解除番号を教えて」

　
「…探偵社に入り暗殺を止めたと聞きましたが誤情報の様ですね
少なくとも暗殺を止めた様子はないですから」
　
　
　
「無益な殺しはしない。でも情報を吐かないなら“銃を撃てない腕になって貰う”」

　
「…この仕事に就いた時から覚悟は出来ています」
　
　
「そう‥‥残念」
　
　

　

ｶﾞｺﾝ！！
　
　

「！！」

　
　

　

「久しいな、鏡花」

　

「…！」
　
　
「話すのは密輸船以来か。
あの時僕(やつがれ)に反駁したお前は密輸船を爆破し僕(やつがれ)と共に沈もうとした」
　

「…そう。あの時は他に貴方を斃す手段が無かった
でも今は」
　
　
「今は異なる＿＿＿か」

　

「芥川先輩！」
　
　

「樋口、お前は侵入の報を上に伝えよ。この場は僕(やつがれ)が受ける
　

久々に＿＿＿＿骨のある敵が来た(ﾆﾔｯ」
　

　
　

芥川龍之介 対 泉鏡花
　
　

　
　



　
　

　

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