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『あなたこそ、こんな所でどうしたんです？
ロックハート教授……』
「ギルデロイ、と呼んでくださって構いませんよ」
『遠慮します……』
「そうですか……それは残念だ。
と、それはさておき」
グイッと距離を縮められ、壁際に追い込まれる。
何故か顔の横に手ではなく肘が置かれる。
徐ろに彼が僕の耳元に口を寄せてきたせいでかなりの至近距離になってしまった。
『………あの？』
「私の質問に答えていただきましょう、Mr.ポップルウェル。
こんな所で何を？」
近い。
彼の胸板を押してみるがビクともしない。
意外と筋肉はあるようだ。
中々答えない僕に痺れを切らしたのか、クイッと顎を持ち上げられた。
「どうしたのです。
黙っていないで、さぁ」
無駄に整った顔がどうにも気に食わないが、さっさと答えて解放してもらおう。
『はぁ……。
なんでもありませんよ、ただ宴の席に現れなかった同僚と生徒を探しに行こうとしただけです』
さ、離してください。と願い出ても彼は離してくれることなくじっと僕を見つめてくる。
そしてフッと笑った彼は顎を持ち上げていた手を頬に滑らせ顔を固定してきた。
突然の事に驚き目を見開く。
「書店でお会いした時に思いましたよ
これは運命だ、ってね」
『………は、？』
「学生時代から憧れていたあなたとこうしてホグワーツの教員同士………生徒を教える立場になれたのですから」
学生時代から……？
「同じレイブンクロー生として、私はあなたに憧れ、憎み、そして愛していたのです」
『………レイブンクロー？あなたが、？』
信じられない。
「えぇ、そうですよ。Mr.ポップルウェル
貴方は学生時代から素晴らしい魔法使いでした。思わず私が嫉妬してしまうほど。
そして恐ろしい程に美しい人だった……」
「私はこんなにも、あなたに憧れていたというのに
あなたは私の事を知りもしなかった」
嘆かわしいことです。と彼は続ける。
急な展開になんて返したら良いかわからず、口を噤む。
『………！』
そして最悪なことに、このタイミングで先程探していたよく知る魔力が近づいてくるのを感じた。
『と、とりあえず離れて……っ』
「なぜ私を避けるのです！」
『いや避けるとかではなくて！とにかく今は離れ……っ』
「何をしている」
終わった。
声の方に視線をやると、眉間に深い皺を寄せたセブルスが立っていた。
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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます！そう言って頂けると励みになります！これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます！編集いたしました！これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます！(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月23日 15時
