魔法の世界で君と共に。(２)

(３) ページ3

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あれから数日。





『…………』





「…………」




重たい空気が魔法薬学室を包む。





それものそのはず。





『………いつから僕とこの人は親友になったんでしょう』




「…………」




スネイプが視線をやるのは今日の日刊予言者新聞。




それにはデカデカとした写真が一面に掲載されており、引き攣った顔のAがロックハートに肩を組まれている姿が写っていた。




そしてAが頭を抱えている最大の理由は……。






"伝説の闇祓い、A・ポップルウェル氏とギルデロイ・ロックハート氏の隠された友情秘話！！！"





"ギルデロイ・ロックハート氏はこう語る！！！




『彼とはいつくもの伝説を共に作り上げてきた戦友であり、親友』だと！！"





"今まで明かされなかった伝説級の二人の関係に迫る!!"





『…………この人と伝説を作った記憶なんてないんですけど』




「…………だろうな」



珍しくスネイプも同情しているのか、哀れみを含んだ目でAを見ている。





新聞も悩みの種ではあるが、このギルデロイ・ロックハートが今学期から闇の魔術に対する防衛術の教授に抜擢されたと聞いて、Aの気分はどん底だった。





『絶対めんどくさいことになる……絶対に』




「…………」





スネイプも黙って頷き、疲れ果てている不運な同僚の為に温かい紅茶を用意するのであった。






『この人が闇の魔術に対する防衛術を担当するのならセブルスが担当したほうが100倍マシなのに……』





「それは嫌味かね、Mr.ポップルウェル」

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