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リーマスの家でゆっくりとした休暇を過ごし、新学期を前にして僕はホグワーツに戻ってきた。



と、思ったらすぐにセブルスに追い出された。



新しい教科書を全て揃えてくるように、と。



『………なぜ僕が?』



おかしい、僕はマグル学担当であって魔法薬学担当ではないはずだ。



それなのになぜ僕が買い出しに行かねばならないのだろう。



『全くセブルスったら、人遣いが荒いんですから……』



ため息を吐きながら書店に入る。



『………?

やけに混んでるな……』




いつもはチラホラとしか人が居ない書店が、今日に限っていやに混んでいた。



これは教科書を揃えるのに骨が折れそうだと本日何度目かになるため息を吐く。


人を避けながら書店の中を進み、教科書を探した。



『えぇと、2年生と6年生の魔法薬学の教科書は……と、


………あった!』



これまた高いところに積んであるものだ。



魔法を使ってふよふよと教科書を降ろす。



それを手に取った瞬間、物凄い衝撃が背中を襲った。



『ん"!?』


トトっと足を踏ん張り、教科書が落ちないように耐える。



なんだ?と振り返ると、白い歯をこれでもかと光らせ、興奮したように頬を染めながらこちらを見下ろす男がいた。



「なぁんとなんと!!これは奇跡の出会いです!!


貴方はあの、A・ポップルウェル氏とお見受けする!当たっていますね?」



いやに声を張り上げ、僕の肩を掴む彼を瞬きしながら見上げる。



周りからの視線にハッと店内に目をやると、何故か全員がこちらを見ていた。



…………なんか、不自然なくらいに女性が多い。




「さぁさぁ!こちらへ!


こんな素晴らしい日に記念写真を撮らないなんてありえない!」



グイッと腕を引かれて奥の方に連れていかれる。



『き、記念写真?』


あの、ちょっと待って、と言う僕の声には耳を貸さずに目の前の男は意気揚々と立ち位置につく。



「さぁ!皆さんご注目を!!

かの有名な"伝説の闇祓い"、A・ポップルウェル氏が私の書籍

"私がマジックだ!"を求めてこの書店に立ち寄った!!」


盛大な拍手と共に眩しいフラッシュが焚かれ、思わず片目を瞑る。



「出会えた記念に私の書籍全てを無料で差し上げましょう!!」


『………え"、』


「ハリーポッターに続き、A・ポップルウェル氏までとは!今日は実に素晴らしい日です!!」




聞きなれた名前が聞こえ、思わず口を出す。







『ハリー?』

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わさび(プロフ) - 海月湊さん» 嬉しいコメントありがとうございます!そう言って頂けると励みになります!これからもよろしくお願い致します。 (2022年9月2日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
海月湊(プロフ) - とても面白かったです。私好みの、作品でした。続きを楽しみにしています。更新頑張って下さい。 (2022年9月2日 18時) (レス) @page20 id: 5a465236d8 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - ぶどうさん» 応援のコメントとご指摘ありがとうございます!編集いたしました!これからもよろしくお願いします´`* (2022年8月27日 21時) (レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - コメント失礼します。凄いスラスラ読めて、とても面白かったです。これからも応援してます!(細かい事ですが、マルフォイのファーストネームはドラコだと思います) (2022年8月27日 20時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わさび | 作成日時:2022年8月23日 15時

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