後輩が俺に惚れない【五条悟】

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補助監督「ここから先が山の敷地内です
私は行けませんのでお二人で進んでください

敷地に入られましたら帳を下ろします」



『承知しました！
あの、車の乗り心地とてもよかったです！
帰りの運転もよろしくお願いします』



補助監督「！、はっ、はい…」



五条「……」





ある日の夕方


例の一年と派遣されたのは

最近心霊スポットとして話題になっている山だった



髪の長い女を見たとか

異形の化け物をみたとか…



噂に尾ひれがついて
呪霊が何体も生まれたらしい





五条「(…しょーもね)」





非術師って何でこうも
勝手に噂して勝手に怖がんの？？



つーかそんなことよりさ

よくよく考えたらこいつと二人で任務に駆り出されんの初めてだったんだけど


俺的にそっちのが重要だわ



だってこいつが頼りにすんの
今日は俺しかいないってことじゃん！！！

いいとこみせるチャンスじゃねえ？？？





『行ってきますね！』



補助監督「い、行ってらっしゃいませ…」





俺たちを車で連れてきた補助監督が
不気味に繁る木々に遮られて見えなくなる


それと同時に隣のそいつも静かになった




…いや、何で静かになんだよ


そんなに俺と喋りたくないのか？こいつ




それとも山を怖がって…はないな




いーよ別に

こっちから喋ってやるし





五条「なぁお前、補助監督にもあんな感じなの？」



『！、え、あんな感じ…とは』



五条「だからぁ、補助監督にも____」





"「要は彼女に今まで強く当たってきたぶん、優しく接すればいいんだ」"





五条「………………補助監督にも、その…
元気よく…？明るく？接するのか…って…」




『へっ？

…えっ…と…補助監督にも、っていうか
私は基本的にあんな感じですけど…』





…………………は？？


基本的に、って

俺といるときはそうじゃねえじゃん


それともなにか？？？

俺は初対面の補助監督よりも下だって言いてえのか？？





『あの、それがなにか…？』



五条「………………べつに」





不思議そうに見上げてくるそいつから目をそらして

俺はさっきの
若い男の補助監督の反応を思い出した

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