後輩が俺に惚れない【五条悟】

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五条「(…の、はずなんだけど…)」




何で60秒経っても聞けねえんだよ俺



いや、理由はなんとなくわかる


易々と聞けるわけねえよなそんなこと





え？？何でって？？



そんなの決まってんだろ！！！！




答え聞いたら決定するんだぞ！？！？


俺のこと嫌ってんのかどうか！！！！！




嫌いって言われたら嫌いで確定なんだよ！！




もし俺の杞憂じゃなくて

ほんとに嫌われてたらどうすんだ！！！





五条「………………」





……別にどうもしねえな


よく考えたら

嫌いって言われてもあんま関係ないわ


だってどっちにしろオトしにいくだけじゃん



少女漫画にだって

最初嫌いだったけど大好きになっちゃった♡

みたいな展開の漫画いっぱいあるし



嫌われてたってやること何も変わらなくね？





五条「(でも…なんか…
それはわかってんだけど…

…ん〜〜？？？)」



夏油「悟」



五条「！、なに」



夏油「さっきからなに百面相してるんだ？
食べないのか？美味しいよ」



五条「！」





傑が五人の中心にポツンとある入れ物に入った、残りひとつのマドレーヌを指差す



隣をみるとそいつは丁度マドレーヌの一口目を頬張ったところだった





『…！』





目を輝かせて幸せそうな顔をするそいつ



…こんな表情豊かなのか





五条「いる、いるよ
いるに決まってんだろ

だから灰原、俺のぶん食おうとするな」



灰原「えぇー、残念です
もう一個欲しかった…」



五条「人数分っていったのお前だろうが」





見た目は…普通…悪くないな


問題は味だ





五条「(まずくありませんように…)」





反応に困るからな。



"並みにはうまくあれ"

そう願いながら

俺はおそるおそる
そのマドレーヌの一口目を頬張った

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