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参話 ページ9

 
 
 
夜蛾先生に促され、やっと2人は動き出した


結局僕の戦闘訓練は今度ってことになった


次は座学


…だけど五条くんは任務に駆り出されてしまった


まだボーッとしている夏油くんと、対して興味もなさそうに話を聞いている家入さんの間で、僕は真剣に夜蛾先生の話に耳を傾けていた


2人は、自分の術式を扱う過程でよく学んでいるのかもしれない


でも僕はからっきし


呪霊が生まれる仕組み、倒し方…くらいしかわからない


呪具についてはすごく詳しいことを自負している


呪具師に育てられ、呪具を扱っているのだから興味が湧かないはずもない


…とにかく、自分のことで精一杯な僕は夏油くんを気にしてなどいられないのだ


「今日の授業はここまでだ。午前授業という話はしていたか?」

「聞いてませーん」

「午前授業だ。解散」


…そんなあっさりしてていいんですか?


「は〜あ。あ、ライター置いてきたな。どっちか持ってない?」

『ごめん、持ってない』

「夏油は?」

「ん、あぁ。私も持ってないよ……当たり前だろ(ボソッ」

「はぁ、取りに戻るか。あと夏油、聞こえてるぞ」


家入さんが教室を出て行ったため、僕と夏油くん二人きりになった


「…ねぇ、A」

『ビクッ)な、なに?』

「アハハ、そんなに怯えないで。君は、呪具使い…なのか?」

『う、うん』

「へぇ……あれも呪具なんだ。普通の刀に見えたけど」

『普通の、刀だったら、僕は呪術師になれないよ。僕は、術式持ってない、から』

「!そうなんだ。天与呪縛…だったっけ」

『…違う。僕は、縛られてるわけじゃないよ。ただ、術式がないだけ』

「そうか……君は、初めて呪霊を祓ったのはいつ?」

『え…確か……』


そこまで言って、ある映像が呼び起こされる


真っ赤な部屋


血濡れた両親


恨めしげに僕を見つめる瞳


…吐きそう


『小学生くらいのときだったかな。よく覚えてないけど。ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね』

「…あぁ。いってらっしゃい」


_________________

『オ゛ェ゛ッ…』


そう、小学生のときだったよ


呪霊(• •)を祓ったのは

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乃愛(プロフ) - 薬研藤四郎!刀剣乱舞!まじで嬉しいです!男主の愛されってあんまりないので嬉しいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2023年3月17日 11時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
黒弧(プロフ) - えっと!絵を書かせていただいて、Twitterで、出しました。黒弧って調べて見てください。 (2022年10月2日 9時) (レス) @page1 id: 4b13e88e37 (このIDを非表示/違反報告)
豆乳様。(プロフ) - 間違えて、コメント消してしまったので再コメントです…。あの…、奇跡的に苗字に国が付いてるとことか誕生日が同じとか私と共通点多すぎてビックリしました!!なんか、テンション上がりますよね(え?)www最強コンビ好きなので、この作品神作です!! (2022年1月8日 22時) (レス) id: 0c1825ef28 (このIDを非表示/違反報告)
Dオタの極み - トウモロコシさん» コメントありがとうございます!やっぱり薬研藤四郎って人気な刀なんですね… (2021年7月14日 8時) (レス) id: acb1846eac (このIDを非表示/違反報告)
トウモロコシ(プロフ) - あ……もう刀に薬研藤四郎がいる時点で神作品だと悟った (2021年7月14日 2時) (レス) id: 59f131ffc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Dオタの極み | 作成日時:2021年5月11日 23時

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