問題児2人と保護者1人。ただし最強。

壱話 ページ7

万里さんから聞いてはいた


呪術師はいつの時代も人手不足であると


でも……


「全員揃ったな」


4人学級はさすがにない


少なすぎると思うなぁ……


「早速だが、戦闘訓練だ。何か質問は？」


スッとお団子頭の子が手を挙げる


「術式の使用は？」

「無しだ。自分の力だけでやれ」

「術式も実力のうちだろ」

「減らず口をたたくな。運動場へ行け」


絶対あれが五条くんだ


なんか…態度でか……


「行こうか」

「あ？誰に言ってんだよ」

『あ…』


一人で出ていってしまった五条くんに呆然としていると、後ろから肩に手を置かれた


「行ってしまったね。自己紹介でもしながら向かおうと思ったんだけど」

「何アイツ。人間か？」


煙草吸ってる…


「君、先生がいなくなった瞬間に煙草吸うなよ」

「ん〜、イヤだ。私、家入硝子」

「私は夏油傑。君は？」

『あ、えっと、く、国重A』

「よろしくね、A」

「よろしく国重」

『う、うん。よろしく』


やっぱり初めての相手は緊張するなぁ


うまく声が出ないや


適当に自己紹介をしていてわかったこと


夏油くんは物腰柔らかで優しい


それに蕎麦が好きなんだって


家入さんは口調がサバサバしてるっていうか、バッサリ言う人


お酒が好きらしい………え、酒？


「……遅え」

「待っててくれたんだね、ありがとう」

「ハァ？誰もお前らのことなんか待ってねぇよ」

「ウッザ」

「まぁまぁ。君、名前は？」

「は？俺を知らねぇの？五条。五条悟」


やっぱり五条くんだった


2人は聞いたことないと言っていたけど


「…おい、お前」

『ﾋﾞｸｩ)ひっ、は、い』

「お前は俺を知ってるだろ」


嘘だ


もうわかったのか？


僕を、知ってるのか？


『え、なんで』

「国重って呪具師の家系だろ。俺のこと知らないわけねぇよな」

『う、うん。知ってるよ』


びっくりした…


国重を知ってるだけか……


「てかなんでお前いんの？」

『……え？』

「お前術式ねぇじゃん。何しに来たんだよ」


あの呪符が効いてるみたい、だね


でも、なんかすごく嫌な言い方


「…そんな言い方ないだろう。術式が無くても戦えるよ。そのための戦闘訓練だろ」

「おーおーいいぜ。かかってこいよ」

「まずは悟と傑からだ」


！夜蛾さ…先生


「わかりました」

「チッ」

「硝子とAは隅で見ていろ」

「はーい」

『…はい』


言ってくれるじゃないか、五条悟

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